はじめに
当ブログでは楽曲の奏法解説を効率よく行う為に演奏動画も併用しております。
そんな演奏動画作成も段々と自分の中でパターン化されて来ておりますので、ここで一度記録しておきたいと思います。
世の中に数多く出回っている「弾いてみた動画」ですが、これから作成・投稿を検討されていたり、やってみたいけど知識不足で踏み切れないバンドマンの方々へ参考になれば幸いです。
前編では著作権問題を取り扱いました。
今回記事にする前提も含めて記載しております。
演奏動画は法的に基本グレーゾーン。
ご自身の演奏動画で法的ないし金銭トラブルが起こっても当方は一切の責任を負いません。
予備知識の情報収集含め必ず自己責任でやりましょう。
演奏する楽曲を決めよう
当たり前のようで迷いません?
- きちんと弾ける?
- 知名度はある?
- 何か面白いネタ仕込める?
ぱっと思い付いただけ挙げましたが、気になり出したらキリがない(-_-;)
まずは一曲仕上げてみる
この手のことって、迷わず始められる人が一般的に正解なのだと思います。
結局のところ懸念事項は全て主観的なものですので、先ずは自分が今出来る範囲で動画作成→投稿までやってみて下さい。
投稿された動画を観て、自分自身感じたことや、観て下さった方々の反応があればそれを受けてまた次の動画を作れば良いのだと思います(^^)
筆者自身、最初に挙げた演奏動画はクリックに合わせて一部のセクションだけを弾いたギターをスマホで一発録りと言う、大変雑なものでした(^^;
著作権問題の確認
これは冒頭に振り返った前編記事を参考にして頂ければと思います。
ここでは重複の為、省略致します。
バッキングトラック
著作権問題も絡むところですが、自分が弾くフレーズ以外の音をどうするか考えましょう。
これも主に冒頭の前編記事を前提に進めさせて頂きます。
当て振りか同時か
動画に於ける映像と音声を同時に作成するか否か・・・長年に渡って度々論争が起こるようです(-_-;)
この記事を書いている時もちょうとtwitterで議論が起こっていましたね。
個人的には正直どちらでも良いと思っています^^;
それぞれのメリット・デメリットを考えて決めましょう。
当て振り動画
投稿動画の映像と音声を完全に別作業で作成し、最後に合わせる手法。
一部では批判的な意見も聞きますが、多くの演奏動画はこの手法を使っています。
先に音声を納得いくまで仕上げて、その音源に合わせて弾いている演奏を録画しますので、トータル作業時間が短くて済むであろうことがメリットかと思います。
綿密な演奏音声に対して派手なパフォーマンスの映像を重ねることも可能でしょう。
一方で、明らかに音声と映像の演奏が違い過ぎる、如何にも当て振りは評価されない(ことが多い)ので、音声にある程度合わせるスキルが必要ですね。
完璧に合わせるのはほぼ不可能であることが前提ですが、元々自分の演奏した音源に合わせて映像を録画するので、ある程度であれば苦労なく撮れるでしょう。
同時作業
録画・録音を同時に行う方法。
ミステイクの度に両方の機器を操作しなければならないので、作業時間が長くなりがちになってしまうことが多いです。
よって、その楽曲に対して自分が納得いく程度に演奏しきれるスキルが要求されます。
その代わりに映像と音声の一体感を高めることが容易で、視聴者側が一般的に期待する演奏動画を提供し易いというのが強みでしょう。
私は出来るだけこの手法を使う様にしています。
奏法解説を謳っておきながら、映像と音声があまりに違うと解説になりませんからね(-_-;)
撮影機材の準備
私は演奏機材意外はとても簡易です。
動画撮影はスマホのカメラで行っています(笑)
※この記事執筆時点ではXperia XZ
最近のスマホは4K動画まで撮れるので、画質は申し分ありません。
4K動画まで出来なくても、Full HD程度であれば問題ないでしょう。
拘る方は本格的なビデオカメラを用意して下さい。
一点、必ず必要になるのは三脚でしょうね。
これはスマホにせよビデオカメラにせよ、必須になります。
私はそれ程拘りが無いので、必要最低限の安価な物を使っています。
録音機材の準備
音楽編集ソフトも簡易でして、iOSアプリのGaragebandを使っています^^;
※執筆時点ではiPad mini 4
PC用の本格的なDAWソフトは数多くありますが、打ち込みやエフェクトを駆使したりマスタリングに拘りたいとかで無い限り、それ程高価な機能は必要なかったりもします。
・・・単に私がDAWに疎いというのもありますが(笑)
一方で、演奏機材は拘っています。
上に挙げた動画も含め多くの場合、エレキギターやエレキベースを弾く際はKemperを使ってかなり実物のアンプに近いサウンドで弾いています。
問題はこのKemperとiOS端末を繋ぐオーディオインターフェースですね。
私はIK MultimediaのiRig Proを使っています。
※記事執筆時点で既に後継機種であるiRig Pro I/Oが発売されています
これでワークステーション系のシンセや、電子ドラム等のエレキ楽器は全て対応出来ます。
歌やフォークギター等のアコースティック楽器の場合は今のところ使ったことはありませんが、iRig Pro含め多くのインターフェースはマイクを接続出来るものがほとんどですから、リハーサルスタジオ等の防音室では歌を録音したり、アンプや楽器を直接マイキングしたり、生ドラムを(複数は難しいけど)マイキングしたりすることも出来るでしょう。
但し、今回は手軽に自宅で弾いてみた動画を作成することを前提としていますので、電子楽器を想定して解説します。
最近ではUSB等で直接PCへ接続出来る(=インターフェースも兼ねている)機器も多く出ていますので、そういった方々は無理にここで紹介する様なモバイル端末の簡易なシステムではなく、PCを使ったシステムの方が良いでしょう^^;
逆に宅録用に使える機材を保有していない場合は、iOS用の音源アプリ等を使うのもありだと思います。
例えばエレキギターの場合。
かつてアンプシミュレーションの先駆けとして一世を風靡したPOD2 (Line 6社)ですが、同社のiOS用インターフェースを購入することで、このPOD2がアプリ化されたものを無償で使うことが出来ます。
このインターフェースについては、以前の記事で紹介しております。
もしPOD2の音源アプリが気に入らなくてもギター用の音源アプリは数多く出回っており、私はPositive Grid社のJumUp Pro XTやbias、bias FX等をよく使っています。
更には鍵盤を弾きたい場合。
鍵盤の大きさ・重さは様々ですが、iOSに特化した商品もあります。
これらはいずれもミニ鍵盤の軽いタッチになりますが、過去の記事で紹介しています。
音源アプリも充実しており、演奏動画だけでなくバンドの演奏でも簡易的な使用であれば十分に使えるでしょう。
次回は実例編
ここまで撮影の前の準備として構想や機材等をご紹介しました。
これで撮影と録音の準備は出来ていることと思います。
次回は私が今まで投稿した動画を例に、パターン別にご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合い頂ければ幸いですm(_ _)m