5th Single「Opera of the wasteland」 | BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト
はじめに
BanG Dream!プロジェクトのリアルバンドとして、数多くのライヴをこなしてきたRoselia。
ライヴの頻度とシングルの新作発表のペースを考えると、今まで披露されなかった楽曲は無いのが普通です。
…が、今回取り上げるこのOpera oh the Wastelandはまだ披露されたことが無い例外楽曲。
シングルが発売されてから1年以上経過してもライヴで披露されない楽曲…もしかして、かなり難しいのでは?
実際のところどうなのでしょう?
今回、そんな楽曲を奏法解説記事にしてみました。
オフィシャルバンドスコア
こちらは今回の参考バンドスコアになりますが、Vol,2が発売になる前にVol,1掲載楽曲全てを演奏動画 & 奏法解説記事にしようと企画してます(^^;
※残念ながらこの記事を執筆の時点で既にフラゲ(その後正式に発売開始)してしまいました(-_-;)
あれ?10/24発売って聞いてたけど…超フラゲ(?)で届きました。
— progre@YouTube演奏動画&奏法解説ブログ (@progre_k) 2019年10月20日
Vol1の方は全曲撮影は終わったけど、編集とブログが間に合わなかったなぁ(-_-;) pic.twitter.com/H7LqBkZw85
追記:完了しました!
奏法のポイント
- この楽曲の背景を知ろう
- ちょっと特異なリズム
- ギターソロ
- 大サビで仕掛けるボリューム奏法
※チューニングはドロップD(=6弦のみ1音下げ) です
※ギターのチューニングについてや基本的な構え方、ブリッジミュート&ピッキングやアルペジオ&オクターヴ奏法等のより基礎的な部分については、こちらの記事をどうぞ
この楽曲の背景を知ろう
曲の冒頭からオーケストラ風のサウンドが入っていたり、バンドサウンドではありながらもやたらストリングスやブラス系等、やはりオーケストラ風の音色が多用されているこの楽曲。
本来のRoseliaサウンドも相まって、ちょっとシンフォニックメタルの様にも聴こえますね。
※シンフォニックメタルと言えば…(余談ですがw)
Rhapsody-Emerald Sword
天下のRhapsody様はさておき、中世ヨーロッパの世界観を持ったRPG風…
ゲームアプリバンドリ!ガールズバンドパーティ!の中で、Roseliaのメンバーが皆でオンラインゲームをプレイするというイベントと併せて取り上げられた楽曲です。
是非、ゲームアプリの方もプレイしてみて下さい(^^)
ほんの少し脱線しましたが、ここからは通常の奏法解説に戻りたいと思います。
Opera of the wasteland (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
ちょっと特異なリズム
この楽曲、BPMは135程度とそれ程速くありません。
しかしながら、ドラムのリズムパターンが(ざっくり言うと)通常の倍叩く形になっている為、体感速度は大変速いです。
※上述したシンフォニックメタルでは比較的多用されます
加えて、一般的なロック・ポップスでは使わない様なリズムパターンも多く出てくるので、いくつか解説していきたいと思います。
16分音符食うシンコペーション
イントロやサビ、間奏やアウトロで多用されています。
この楽曲のノリを決定付けている最大のポイントかもしれません。
個人的には最も苦労した部分です(-_-;)
これは上述したシンフォニックメタルと言うよりは、90年台〜2000年代のヴィジュアル(以下、V)系楽曲で多く使われていた手法と思われます。
BPM135と申しましたが、ここだけ取り上げるならばBPM270の8分音符食うシンコペーションと同じ意味になりますから、本当に速いです^^;
Aメロのリフ (0:45〜 / 2:12〜)
5線譜で表すとこんな感じなのですが…
最初の付点8分音符の後に裏拍の16分音符が来て、
その後に8分休符を挟んで今度は裏拍の8分音符を弾きます。
同じ裏拍と言う表現でも、前者は16分、後者は8分音符に於ける裏拍です。
上述の16分音符のシンコペーションでも述べましたが、BPM135でこのパターンをきちんと捉えるのは至難の業です。
歌も含めた全ての楽器がこのリズムを奏でますので、メンバー間のリズム感の共有レベルの高さを求められるでしょう。
ちょっとしたキメの連続に近いものがありますね。
筆者も必死にドラム(特にバスドラム)とベースの音を拾いながら併せました^^;
1番Bメロの三連符 (0:59〜)
この手の音楽を聞き慣れていない人からすると、いきなり違う曲に変わった様に聴こえるかもしれませんね^^;
BPM135の4分音符を更に3つに分割したリズム。
水戸黄門の主題歌、と言って通じる読者がどのくらいいるのでしょうか…
ともかくも、この手のフレーズを弾くコツはオルタネイトピッキングをきちんと守ること。
このテンポですと、無理にダウンピッキングで通すのは難しいかと思います。
加えて、休符の後を毎回ダウンピッキングからスタートさせてしまうと、途中の繋がりおかしくなると思います。
ギターソロ (3:25〜)
【奏法解説】Gtソロ@Opera of the wasteland (Roselia)
このギターソロ結構速いんですけど、特に難しい技術は使ってないんですよね。
前半はオクターブ奏法をメイン。
体感速度の影響で一部高速カッティングはありますけど、特に難しいコードチェンジを要求されるわけではありません。
後半はコードのアルペジオから。
この体感テンポでがらっと変わるのでいきなりこのコードフォームを押さえるのは少し練習が必要かもしれませんが、コードフォームそのものが難しいわけでも、アルペジオそのものが難しいわけでもありません。
この様な、簡単に出来ることをやたら高速でこなすのは、冒頭に挙げた90年代〜2000年代のV系バンドに多く見られた記憶があります。
個人的に好きなタイプのV系バンドにはメタル系の速弾きをこなす様なバンドが多かった為、この手のギターソロはあまり通ってこなかったこともあり、今回はマジメに練習しました^^;
皆さんも不慣れなフレーズを弾く際には、奏法解説動画の様にゆっくりなテンポに落として弾いてみて、徐々に原曲テンポに近付ける様に練習してみて下さい。
大サビで仕掛けるボリューム奏法 (3:57辺り)
Opera of the wasteland (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
ギターソロ明けに一旦静かに落として、その後どんどん盛り上げていくギターセクション。
その間での作業なので、大変忙しいです^^;
ボリューム奏法はこのブログでも何度か取り上げましたね。
ギター本体のボリュームを切った状態でピッキングを開始し、徐々にボリュームを上げることでヴァイオリンの様な効果が得られる為、別名ヴァイオリン奏法とも呼ばれます。
最後に
今までのRoselia楽曲には無かった、よりヘヴィメタル路線に踏み込んだとも言えますし、よりV系の要素を色濃くした路線とも言える楽曲でしたね。
実際にバンドで合わせるのが難しいというのも、冒頭に述べた今までこの楽曲がライヴで披露されることが無かった理由なのかもしれません。
しかしながら、この記事を執筆している2019年11月初頭時点で既に発表されているFIRE BIRDなる楽曲は既にライヴで演奏出来るレベルになっていることを考えますと、この楽曲もいずれライヴで披露されるのではないかと筆者も楽しみにしています(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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参考音源
参考バンドスコア
音作り
ギター:Strandberg Boden Original 6
アンプ:Diezel VH-4 ch4をKemperにプロファイリングしたRig