はじめに
ラブライブ!シリーズはゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」 (以下、スクフェス)をきっかけに初代であるμ’sの頃どっぷりとハマっていた筆者ですが、同シリーズとは少々異色の位置づけでありながらも、スクフェス勢には懐かしいキャラクターもいる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。
当ブログでも過去に何度か取り上げたことがあります。
この度ご縁あって、この楽曲の他にもセッションで演奏させて頂く機会がありましたので、演奏動画と奏法解説記事に起こしたいと思います(^^)
Tab譜
PiascoreというサイトにてTab譜の委託販売も行っております。
※TAB譜については目下作成中では御座いますが、ラブライブ!コンテンツは権利関係が少しだけ複雑な為、必ずしも委託販売がお約束出来ないことをご了承ください。
奏法のポイント
※チューニングは7弦ギターのレギュラーです
決して可愛らしくない重低音
スクールアイドルというコンセプトであるラブライブ楽曲ですが、本楽曲はアイドルソングらしからぬ壮大で重厚な楽曲の中で重低音が鳴り響くヘヴィメタルです。
このご時世、アイドルソングが可愛らしいものだけなんていう固定概念も非常にナンセンスではありますが、世間一般のイメージとは多少異なるのも事実でしょう。
過去に取り上げたラブライブシリーズでも重低音を奏でるヘヴィメタル楽曲はありました。
こちらはドロップCチューニングですが、今回の楽曲で使う7弦ギターの最低音より半音高いとは言え、十分に…或いは弦を緩める分、余計にヘヴィに聴こえるかもしれません。
低音域の処理に気を付ける
通常のギターチューニングでもそうですが、主にエレキギターが活躍するバンド編成の楽曲では本来楽器が担当すべき帯域というものがあります。
ヘヴィメタルでは特に低い帯域を使ったフレーズが多様されますので、ベースの帯域との棲み分けには注意しましょう。
ベースがあまり動かず、しっかりコード感を支えるフレーズの場合はギターで同じ様にパワーコードや同じリフフレーズをユニゾンする場合は低音域が一部重なることになります。
勿論これはその低音域帯を強調する為に行うわけですが、客観的に聴いた時にベースも一緒に弾いているかのようなギターの音色は望ましくありません。個人的にはベースの音がしっかり聴こえる上に乗っかる様に聴こえることを目指して音作りを行います。
具体的にはブリッジミュートを掛けて刻む時の低音域の膨らみ具合をよくチェックしています。全く膨らみがないとそれはそれで迫力に欠けますが、ベースが不要な程に低音域が出てしまっているのであれば、少し見直した方が良いかもしれません。
3連符が多用されている
この手のワルツ的要素が入った楽曲はヘヴィメタル…特に欧州(更には北欧)系によく見られる要素です。
国内ではメタル寄りのV系バンドやアニソンでも見かけることが出来ます。
上記楽曲の奏法解説記事でも書きましたが、オルタネイトピッキングをする際にはリズムの頭がダウン→アップと交互に来るので、意識して合わせることが重要です。
番外編ですが、ゲーム・ミュージックでもありました。
メインリフの弦移動 (動画0:12〜、他)
ここからはギターとクリックのみの演奏動画を例に解説していきます。
7弦のルートを軸にピッキングしながらも5〜6弦の音も混ぜていくこの手のフレーズの場合、7弦の低音の余韻が邪魔をして5〜6弦の音がクリアに聴こえないことがあります。
先程の音作りにも関わって来ますが、余韻を一切なくすキレ重視の音作りも勿論一つの解決策ではあるのですが、迫力の面で多少余韻を残したい場合もあるでしょう。
筆者自身あまり旨く弾けているとは言い難いのですが、他の弦を弾く場合に7弦(この場合人差し指)を少しだけ浮かしてミュート状態にすることで1音1音をクリアに聴かせるというのも一つの手です。
ここの弦移動は右手も先の3連符が理由でインサイドピッキングによる弦移動となり、きちんと弾こうとするとそこそこの難易度になります。
加えてこの左手のミュート技術が重なるので馴れるまでは旨く出来ないかもしれません。根気よく練習を重ねましょう。
難しいからといって弾き方ばかりに気を取られるのではなく、常に自分の出している音を意識することが重要です。
リフに混ぜるピッキングハーモニクス (動画0:25 / 1:00 / 1:15、他)
所々に出てくるピッキングハーモニクス。この手のヘヴィな楽曲でリフを弾く際に混ぜ込めば非常に協力な武器となります。
ここではピッキングハーモニクス奏法の解説はしません。過去の記事や色々なサイトでも動画でも解説記事があるので、そちらをご参照ください。
ここで解説したいのは、単にピッキングハーモニクスを出すだけでなく、同時にベンドするスピードです。
おそらく、Tab譜に運指を起こせばピッキングとほぼ同時にベンドの到達点まで上げるような表記にならざるを得ないでしょう。
よく原曲を聴けばそうでないことがわかります。
ピッキングと同時にゆっくりと、タメる様にベンドすることを意識してみましょう。
最後に
今回はセッション向けに仕込んだのがきっかけではありますが、この様にアニソン楽曲に携わりながら自分のルーツであるヘヴィメタルの楽曲に触れられるのは何とも言えない不思議な喜びがあります。
自分が学生時代までに培ってきた技術や知識がこの様な形で応用出来るのは楽しくもあり、同時に当時とはまた違った意識をしながら弾くことで、当時如何にいい加減な練習だったかを思い知る良い機会でもありますね^^;
この先この楽曲をコピーするギタリストさんがどれだけいらっしゃるかはわかりませんが、参考になったら嬉しいです(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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