週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

黒のバースデイ (Ave Mujica) ギター弾いてみた

※公式より引用

bang-dream.com

 

はじめに

当ブログで実に多くの楽曲を取り上げさせてもらっているBanG Dream!プロジェクト。

2015年発足から2023年で8年となるわけですが、ここに来てまた筆者好みのバンドが出てきてくれました。

 

今後の演奏動画や当ブログでも積極的に取り上げていきたいと思います(^^)

 

 

Ave Mujica

アヴェ・ムジカと読み、英訳すると「Hail Music」(和訳:ようこそ、音楽)という意味になるようです。

仮面やマスクで顔を多い隠し、ダークな世界観を7弦ギター&5弦ベースで表現してくる、Roseliaとはまた違ったアプローチをしてくるバンドです。

個人的には、BanG Dream!プロジェクトが発足してRoseliaというバンドが発表された時にRoseliaに期待した世界観そのものの様なバンドという印象があります。

 

7弦ギター

前述の通り、Ave Mujicaはデフォルトが7弦ギターを使う楽曲ばかり。

RoseliaはドロップDチューニングの6弦ギター、RAISE A SUILENでドロップCや7弦ギターも一部では使われますが、ここまで積極的にヘヴィさを狙ってくるバンドは今までのBanG Dream!にはみられませんでした。

前者がドロップC、後者が7弦レギュラーチューニングです。

どちらもかなりヘヴィな楽曲ですが、7弦のレギュラーや更に7弦のドロップチューニングを使ってくるAve Mujicaは更にダークでヘヴィに感じられる楽曲が多くあります。

 

Tab譜

PiascoreというサイトにてTab譜の委託販売も行っております。

store.piascore.com

※TAB譜については目下作成中では御座いますが、権利関係が複雑な為、必ずしも委託販売がお約束出来ないことをご了承ください。

 

奏法のポイント

  1. 7弦ドロップチューニング
  2. 音作り
  3. ブリッジミュートの音価

※チューニングは7弦ギターのレギュラーです

 

7弦ドロップチューニング

一般に7弦ギターのレギュラーチューニングで最低音はB。

一方でこの楽曲の最低音はB♭。

対応する為には、

  • 全弦半音下げる(ハーフダウンチューニング)
  • 7弦のみ1音下げ(ドロップAチューニング)

このどちらかが一般的かと思います。

筆者はBメロの最低音をAと判断したので後者を選択しましたが、原曲ではここはオクターヴ上を弾いており、そうなるとサビ前のコードB♭が最低音になりますから、全弦半音下げでも対応が可能です。

 

この楽曲ではありませんが、稀にハーモニクスを使う箇所でノーマルチューニングでしか音が合わない(逆にハーフダウンでないと音が合わない)ということもありますので、楽曲の最低音と同時に(楽曲内で使う場合は)ハーモニクスがうまく出せるチューニングかどうかも確認しておくと良いでしょう。

 

音作り

7弦ギターの7弦というのは通常の6弦ギターの6弦より太い弦を張っていますから、普通のゲージを張った6弦ギターを緩めるダウンチューニングよりは弦の張力は幾分安定しています。

しかしながらいくら太い弦だからといっていくらでも緩めて同じ弾き心地と音色が維持されるわけではありません。ブリッジミュートした時に低音膨らみ過ぎない程度に抑えておきたいものです。

合わせて歪みの量も、しっかり歪ませるものの音を切りたい時にしっかり切られる程度に必要最低限を意識しましょう。

 

ブリッジミュートの音価

Aメロで使う様なスピードの速い刻みであれば特に意識することもありませんが、Bメロに出てくる様なブリッジミュートを掛けた後に次の音まで隙間がある時は、ブリッジミュートの「ズン」という余韻の長さにも拘ってみましょう。これは自分の音作りだけでなく、バンドでツインギターの場合は相方のギターとの音の重なり具合、あるいはベースへの音の乗っかり具合なんかも入ります。

音が出る瞬間はそんなに低音が膨らんでいなくても、その直後に膨らみすぎるということもこの音域では起こってしまうう可能性があります。

その場合は押弦している左手をカッティングやブラッシングする時の要領で、ブリッジミュートの「ズン」という音を良い長さで切ってしまいましょう。

 

逆に部屋全体が共振するくらい低周波で振動させたい場合は、敢えてギリギリまで音を残すという手もありますが、このセクションは比較的リズミカルなダンスの様なニュアンスのセクションですから、歌やリズムの邪魔はしない方が良いかとは思います^^;

 

最後に

あまりテクニック的に難しいことをやっているわけではなかったので、わかり易い奏法解説みたいな項目は今回はありません^^;

最後のブリッジミュートの音価に関しては逆に高度な話になってしまいましたが、この手のヘヴィミュージックは如何にバンド(演奏)全体でヘヴィさを追求するかで、必ずしも低音を無尽蔵に張り出せば良いというものでもありません。

時に音のキレでリズムの輪郭を明確にすることでよりヘヴィに聴こえることもあります。

この先この楽曲をコピーするギタリストさんがどれだけいらっしゃるかはわかりませんが、参考になったら嬉しいです(^^)

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

気に入って頂けましたらTwitterもフォローして下さい。

更新時にお知らせしております。(無言フォロー歓迎)

はてなブロガーの方はこちらから読者登録下さい(^^)