はじめに
この度ご縁あって、この楽曲の他にもセッションで演奏させて頂く機会がありましたので、演奏動画と奏法解説記事に起こしたいと思います(^^)
Tab譜
この楽曲は公式よりバンドスコアが出ておりますので、こちらを参考に音取りをしています。
奏法のポイント
- ロック系ではあまり見ないコードフォーム
- BPM195の刻み
- ギターソロ
※チューニングはレギュラーです
ロック系ではあまり見ないコードフォーム
お世辞にも初心者向けとは言えませんが、プレイスタイルはとてもシンプルな当楽曲。ロックで多様されるパワーコードを基本に、一部コードアルペジオがあって単音のメロディアスなセクションと速弾きを駆使したギターソロがある。アニソンでもよく見られる形式です。
一方で、パワーコードのフォームでありながらやや玄人じみた進行が主にイントロやサビで見受けられます。
詳しくは公式バンドスコアや演奏動画を参考に見て頂きたいのですが、例えばイントロでは5弦5f+4弦9fといったストレッチフレーズになることもありますので、要チェックです。
コード進行としては複雑ですが、要はベース音が半音ずつ下降していくように聴かせる進行です。
BPM195の刻み
ロックギターの世界ではしばしばパワーコードにブリッジミュートを掛けて弾くことを刻みと言いますが、特にテンポの早い8分音符をダウンピッキングのみで弾くことを指すこともあります。
この「刻み」については当ブログの多くの記事で触れているので、今回はあまり詳しくは触れませんが、近年拝見したプロギタリストさんがとても納得のいく解説をされていらっしゃったYouTube動画がありましたのでご紹介します。
ダウンピッキング、メチャメチャ速いですよねw
氏がお話しているダウンピッキングのポイントは「アップ」というのは本当に納得のいくもので、ダウンピッキングする時ついつい弦に負けないようにピッキングしがちなんですけど、私は出来るだけピッキングする反動を活かして如何に弦の上まで戻ってくるかを意識しています。
動画でJoe-G氏も輪ゴムを使って「戻る動作」を意識する練習を紹介しています。
氏はその見た目通り、肉体改造に余念がない方ということもあってか、ギターを弾くあらゆる運動に対して大変理論的であり、勉強になります。
ギターを弾く際の運動に役立つ筋肉の鍛え方は勿論のこと、ケガをしない為のウォームアップやクールダウンなんかも紹介されています。こちらの書籍は大変オススメです。
ギターソロ (動画2:45〜)
原曲に重なっていると少々聴き取りにくいので、ギターとクリックのみの演奏動画を掲載しておきます。
併せてこれまで解説してきたイントロの特殊なコードフォームやAメロのダウンピッキングも確認頂ければと思います(^^)
まずはこの間奏のセクションが、ヴァイオリン(ストリングス)と交互に掛け合っている形式であるということを認識するのが重要です。
その上で、ストリングスのフレーズに対してパターンを変えたフレーズをそれぞれ弾くことで、間奏の流れに緩急をつけてCメロへと繋げていくことが出来ます。
アドリブの様なフレーズですので、原曲音源や公式バンドスコアのTAB譜の通りに弾く必要はないと考えますが、「少しパターンを変えた速弾きを2回入れる」とか「どちらもゆったりしたメロディアスなフレーズを弾く」とかをしてしまうと、この掛け合いが非常に単調なものになってしまうのは容易に想像出来るので注意しましょう。
前半のメロディアスフレーズ
さて、前半は印象的なメロディフレーズ。
筆者progreはほぼほぼ原曲&公式バンドスコア通りに弾きました。
スライド、チョーキング、ヴィヴラート、いずれもただ単にその技術を使うということだけでなく、音の動き(音の入り方や、チョークアップのタイミング、ヴィヴラートを掛け始めるタイミングや掛ける幅など)を自分の思った通りにコントロール出来る様にしましょう。
テンポが速いので、最初はただ弾くだけで精一杯かもしれません。それは悪いことではありませんし、まずはそれが第一歩です。
取り敢えず弾くことが出来たら、次はその弾いている音を録音して聴いてみましょう。自分のイメージに合っているか、もっと出来ることはないか、あなたのイメージに忠実に貪欲に突き詰めていきましょう。
後半の速弾きフレーズ
第一印象としては、こちらの方がインパクトが大きいでしょうか。
筆者は「フルピッキングで音が下降してくるフレーズ」という点を意識して、始まりと終わりの音だけ合わせた(つもりです^^;)フレーズを弾き、最後の〆フレーズは原曲に沿った形を取りました。
最後に
この楽曲を最初にコピーしたのはそれこそ5年以上前のセッション会に向けてであったと記憶していますが、本当に数年振りに弾き直しました。
発売から10年以上経った今でも跡を継いで続くコンテンツ、長年愛される楽曲というのはやはり素晴らしいものがあります。
この先この楽曲をコピーするギタリストさんがどれだけいらっしゃるかはわかりませんが、参考になったら嬉しいです(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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