週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

軌跡 (Roselia) ギター弾いてみた

バンドリ!ガールズバンドパーティ!より

 

はじめに 

激しい曲調の楽曲が多いRoselia

Roselia楽曲に関わらず、テンポが速い楽曲であればある程度誤魔化しが効くこともあるかもしれません。

しかしながら、聴かせる系のテンポもゆっくりな楽曲ではそうもいきませんね。

 

RoseliaオフィシャルバンドスコアVol,1の最後を飾るのは、そんな楽曲です。

 

オフィシャルバンドスコア

こちらは今回の参考バンドスコアになりますが、Vol,2が発売になる前にVol,1掲載楽曲全てを演奏動画 & 奏法解説記事にしようと企画してます(^^;

※残念ながらこの記事を執筆の時点で既にフラゲ(その後正式に発売開始)してしまいました(-_-;)

追記:完了しました!

 

 

 

奏法のポイント

  1. Roselia初のバラード楽曲
  2. アルペジオフレーズの音作り
  3. 2番の入り
  4. パワーコードで強弱を付ける
  5. 大サビのユニゾンチョーキング

※チューニングはドロップD(=6弦のみ1音下げ) です

※ギターのチューニングについてや基本的な構え方、ブリッジミュート&ピッキングアルペジオオクターヴ奏法等のより基礎的な部分については、こちらの記事をどうぞ


軌跡 (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

 

Roselia初のバラード楽曲

ミドルテンポ楽曲であれば、陽だまりロードナイトといった楽曲もありますが、より一般的なバラード楽曲はこれが初となります。

 

2018年のRoselia

この楽曲はシングルOpera of the Wastelandのカップリングとして収録されました。

このシングルが発売された2018年。

Roseliaキャラクター配役の声優さんが2人交代するという、大きな転換期でもありました。

それ故か、ここぞというライヴでのみ演奏されているようです。

 

演奏動画の字幕テロップについて

今回、演奏動画としては暇(失礼)な部分が多い為、字幕テロップを多用しています。

一部ですが、BanG Dream! 5th☆LIVE Day2:Roselia -Ewigkeit- のMCを使わせて頂きました。

 

往年のRoseliaファンであればご理解頂ける部分もあるかと思います。

このライヴ、初代今井リサ役であった遠藤ゆりかさんの(Roseliaとして)最後のライヴだったのです。

このライヴを迎える前、ファンの間ではこの「軌跡」がセトリのラストにもって来るのではないかと噂されていましたね。

※実際には陽だまりロードナイトでしたが、それもRoseliaらしい

故に、テロップとしてこのライヴのMCをを選ばせて頂きました。

 

この公演は「Roselia 2017-2018 LIVE BEST -Soweit-」に収録されています。

※シングル「Safe and Sound」のBlu-ray付生産限定盤にも収録されています

アルペジオの音作り (0:47〜 / 2:26〜)


軌跡 (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

なかなかギターの出番が出てこないこの楽曲ですが、

一番最初の仕事は優しい音のアルペジオから。

 

この音作りをどうするか、結構悩みました。

一般的にはクリーントーンを使用するところなのかもしれません。

しかしながら、筆者はクランチ(少しだけ歪んだ)トーンを選択しました。

 

…と言うのも、よく聴くと真空管アンプのクリーンが音量過多で少しクリップした様なニュアンスが感じられたからです。

※筆者の耳が悪いだけかもしれませんが…(-_-;)

 

さて、これをどの様に表現しようかと考えたところで、Deizelのクランチチャンネルと言う選択肢も考えましたが、今回はバッキングで使っている(最も歪む)ch4をギターのボリュームを絞ることでGainを抑えてクランチを作りました

※正確には、DeizelのVH-4と言うアンプをKemperにプロファイリングしたRig

 

果たして正解かはわかりませんが、適度に音が細くなって、原曲の素朴な感じも出せたのではないかと勝手に自己満足しております^^;

※薄く掛けたディレイやリヴァーブは、Garageband(DAW)側で掛けています

 

2番の入り (2:00辺り)


軌跡 (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】 

原曲ではシンセの効果音でしょうかね?

一応、ギターのボリューム奏法を使って再現してみました。

5弦の開放(A=ラ)の音より、もっと高いハーモニクスの様な音の方がニュアンスが近かったかもしれません^^;

 

パワーコードで強弱を付ける (2:04〜)

この楽曲は技術的に難しいことはしません。

タッピングやスウィープ、カッティングもありません。

そんな中、ただ平坦にパワーコードバッキングしているギタリストは初心者と言えます。

 

 何故なら、このパワーコードバッキングで曲の緩急を作る手助けをするのがこの楽曲の最大のポイントだからです。

 

上述したアルペジオと、こちらの十分に歪ませたパワーコードバッキング用の音色を比較するだけなら、簡単に緩急(強弱)の違いがわかります。

一方で、後者の十分に歪ませたパワーコードバッキングで強弱を表現するのはなかなかに難しい。

筆者progreもまだまだ特訓中ですが、心掛けていることをいくつか紹介します。

 

ピッキングの強弱

わかる人が読んだら当たり前ですね^^;

ただ、言うのは簡単なのですが、実践するのはなかなか難しい。

ピッキングを強くするには、力任せにピッキングするわけではありません。

ピッキングの際の肩→腕→手首→指関節の振りの速度で強弱を調整するのは、割と常套手段です。

勿論筆者progreも実践したわけですが、このくらいテンポが遅めですと振り幅の差がリズムの寄れに繋がりやすく、演奏の粗さが目立ってしまいます(-_-;)

 

まだまだ…精進ですね^^;

 

パワーコードを弾く本数

これ、意外と知られてないんですかね?

あまり歪ませると効果がわかりにくくなってしまうからかもしれません。

パワーコードって、バンドスコアに多く記載されているパターンは

 

ルート音+1つ高い弦の5度上の音

 

なのですが、更に

 

ルート音+1つ高い弦の5度上の音+更に1つ高い弦のルート(オクターブ上)

 

この3本を弾くパターンもあります。

どっちも知っているギタリストがほとんどだと思いますが、この2種類を使い分けているギタリストは(アマチュアバンドマンの世界では)あまり見掛けない気がします。

 

音の厚みを変化させて曲に緩急を付けるのは何もギターだけの役割ではありませんが、このちょっとした差も大事だと筆者progreは考えています。

 

大サビのユニゾンチョーキング (4:35辺り)


軌跡 (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

これはツインギター編成でないと再現するのは少し難しいかもしれませんね。

直前のローポジション(Eのパワーコード)から、ユニゾンチョーキングするハイポジションまでの移動(その後またローポジションに戻る)はなかなか大変です^^;

 

でも、出来ればここはキメたいところ。

ニゾンチョーキングの技術そのものは(小難しいことを言わなければ)それ程難しくはありません。

tanuki-guitar.com

 

最後に

奏法解説するにはあまりにシンプルな楽曲だったハズなのですが、何駄感駄いつも通りの量になってしまいました。

シンプルならそれだけ拘れることもある、と言うことでしょうか。

 

最後に…

コアなRoseliaファンはこの曲に煩いかもしれないから、コピーする時は簡単だからと手抜きすることなく、全力で演奏してくださいね(笑)

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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参考音源

カップリングとして収録

参考バンドスコア

音作り

ギター:Strandberg Boden Original 6

アンプ:Diezel VH-4 ch4をKemperにプロファイリングしたRig