週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

Neo-Aspect (Roselia) ギター(改めて)弾いてみた

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※公式より引用

bang-dream.bushimo.jp

はじめに

演奏動画を使った奏法解説を主軸の一つとして挙げている当ブログですが、過去にバンドスコアを丸々一冊仕上げる企画を行いました。

当ブログで(今のところ)最も取り上げることの多いBanG Dream!プロジェクト。

その中のRoseliaというバンドのバンドスコアVol,1です。

 

お蔭様でネットでもリアルでも「当ブログの記事を見た(見ている)」「記事を参考に練習した(している)」等、大変ありがたいお言葉を多く掛けて頂いており、とても嬉しい限りです(^^)

 

今年(2020年)の抱負として記事に書いた通り、続編として既に販売されているVol,2についても演奏動画&奏法解説に記事に残していこうと思います。

当ブログの読者様は既にご周知かもしれませんが、既に済ませてしまった楽曲もあるので、撮影手法がかなり昔のものを除いて流用する記事も数曲あることをご了承下さい。

 

 

2年前の演奏動画&奏法解説記事

今回の題名にもある楽曲。

実は2年ほど前に記録に残した楽曲でもあります。


【BanG Dream!】Neo-Aspect (Roselia) fullでギター弾いてみた

こうやって改めて動画や記事を見返してみると、当時この曲がとてもお気に入りで(今でも好きですが)GIGSのバンドスコア発売に合わせてその日のうちに仕込みから撮影まで頑張った記憶が蘇ります。

記事の最後に書いた通り、1日で500回再生を喜んだり、ニコニコ動画では初めて1万回再生を達成したりと、自分の中でも当時なりの手応えを感じたのを覚えています。

 

たった二年前…されど二年前。

 

当時からギタリストとしての腕前は然程変わっていないかもしれませんが、演奏動画や奏法解説としては「バンドリ楽曲をコピーするギタリストがこんな弾き方を選ぶことはないよな^^;」とか、「奏法解説が簡潔だけど、これじゃわかりにくいな(-_-;)」とか、いくつか気になるところも見受けられました。

 

より今の自分の伝え方に沿った形で演奏動画やこの奏法解説記事を撮り(書き)直しましたので、お付き合い頂ければ幸いです。

 

奏法のポイント

  1. ダウンピッキングのブリッジミュート
  2. イントロ中間のピッキングハーモニクス
  3. メインリードやGtソロについて
  4. サビ終わりの音を切るタイミング
  5. 2番サビ前のフレーズ
  6. 間奏入りのハーモニクス
  7. 間奏明けはスライドで入る
  8. ラストサビ前のボリューム奏法

※チューニングはドロップD(6弦のみ1音下げ)です


Neo-Aspect (Roselia) fullで(再び)ギター弾いてみた【BanG Dream!】

 

ダウンピッキングのブリッジミュート

今までRoselia楽曲を演奏してきたギタリストさんであればご存知かもしれませんが、Roselia楽曲は昨今のアニソンよろしくテンポが全体的に早いです。

この楽曲もBPM180程度と思われ、のっけから出て来るこの8分音符をダウンピッキングのみで刻むブリッジミュートは、速く感じて当然です^^;

 

コツはピックを持つ指の力を最低限に残して、手首や手先だけに頼らず、最終的には肩から指先まで無駄なく力を伝えること。

更に個人的にはこの手の刻みはピッキングの角度を平行アングルにすることを推奨しています。

ブリッジミュートや、いわゆるロックギターでよく使うところの「刻み」については同様のRoselia楽曲で記事にしましたので、そちらをご残照下さい。

※ちなみに、LOUDERは推定BPM195です(笑)

 

イントロ中間のピッキングハーモニクス (0:24〜)

ここはオフィシャルバンドスコアとは少々違うところ。

基本的にはオフィシャルバンドスコアを見てフレーズをコピーしていますが、ちょっと違うかなと思ったところは、以前この楽曲をコピーした際に使用したGIGSのスコアや、耳コピも組み合わせています。

バンドスコア通りに弾く場合はピッキングハーモニクスは使わないので、遠慮なく次の項目に進んで下さい(^^)

 

ピッキングハーモニクス

筆者progreがエレキギター初心者だった高校1年生の頃、結構苦労して覚えた記憶があります。

コツはピックを短くもって、ピッキングした瞬間に親指の第一関節辺りがそのまま弦に触れることで、ノイズじみたハーモニクス音が出るというイメージです。

過去記事でも何度か言及した奏法ですが、当時の私はこの楽曲が弾きたくて練習していました(笑)


SEX MACHINEGUNS - TEKKEN II

正にこのイントロのリードギターで使われているピーという(?)音がピッキングハーモニクスに寄る音色です。

ロックギターでは自在に使えるとカッコ良いので、すぐには出来なくても、ギターを弾く時に少しずつでも練習していると、ある日突然コツを掴んだかのように弾けるようになります(^^)

 

メインリードやGtソロのフレーズについて (0:29〜 / 1:59〜 / 3:40〜 / 4:59〜)


Neo-Aspect (Roselia) fullで(再び)ギター弾いてみた【BanG Dream!】

この曲のメインテーマはギターで弾きます。

フレーズそのものは難しくないのですが問題は、

  1. 2本のリードギターが重なっている
  2. オクターブ差が基本だが、一部だけ違うハーモニーがある

という点でしょう。

 

ツインリードで弾く

最も現実的な選択肢でしょうか。

ツインギター編成のバンドであれば簡単に再現できますね。

しかしながら、個人的にはツインギター編成ならバッキングコードの厚みも欲しいところです。

 

頑張ってオクターブ奏法等を駆使して弾いてみる

これが2年前に筆者progreが試みた奏法になります。

オクターバーを使うとかえってややこしくなるからという理由で無理やり弾いてしまいましたが…

あまり実践的ではないかもしれません^^;

詳しくは冒頭に貼った過去演奏動画と過去記事をご参照下さい。

 

モメンタリースイッチ式のオクターバーを駆使する

もう一つの選択肢、オクターバーの使用です。

 

ただし、これには一つ難点があります。

上述した、一部ハーモニーがオクターブではなく6度になっている点です。

無視して全てオクターブで弾くのも場合によっては致し方ないでしょうが、せっかくなのでモメンタリースイッチ式のオクターバーを使った手法をご紹介します。

 

動画でも使っているDigitechのdropもそうですが、最近のエフェクターの中にはスイッチを踏んでいる間だけ作動させる(=モメンタリー)方式のエフェクター、あるいはマルチエフェクターの機能として付いているものがあります。

これなら、ハーモニーがオクターブ以外のところでスイッチから足を離し、手元で6度のハーモニーも合わせてコードのように弾くことで、ほぼ完全に再現出来ます。

動画で使用しているDigitechのdropの難点があるとすれば、オクターブと原音のバランスを調整出来ないことでしょうか^^;

それでも、現場で瞬時にチューニングチェンジを変えたりして使うことも出来る(その場合はオクターバーとしては使えません)ので、トータル評価は筆者の中で非常に高いです(^^)

 

サビ終わりの音を切るタイミング (1:48〜 / 3:18〜 / 4:48〜)

バンドで合わせる時にとても重要になります。

1番の終わりとラストのサビの終わりの長さが同じなのに対して、2番の終わりだけ音の伸びが短いことに気付きましたでしょうか?

 

ここはバンド全体で見解を一致させた上で、きっちり合わせると楽曲全体にメリハリが効いてきます。

この楽曲全体のポイントは静と動の温度差をきっちり出すこと

ガルパ(ゲーム)のストーリーを読んで、歌詞を読んだらどこが静でどこが動かは自ずとわかりますので、是非ゲームの方もプレイしてみて下さい(^^)

2番サビ前のフレーズ (2:51辺り)

このフレーズは、オフィシャルバンドスコアを見て改めて入れてみたフレーズ。

イントロ後半のリード入りもそうですが、この手のちょっとしたフレーズはミスしやすいですね^^;

直後にハーモニクスもキメとして使われる為、毎回きちんとキメるのは地味な反復練習を必要とします。

 

(ナチュラル)ハーモニクス

上述のピッキングハーモニクスとは異なり、ややシンプルです。

コツは、指定されたフレットの真上に触れた状態で、ピッキングと同時に指を離すこと。

厳密にはハーモニクスポイントを覚えることですが、差し当たりこの楽曲に於いてはこの知識で十分です。

 

間奏入りのハーモニクス (3:19〜)

今しがた解説させて頂いたハーモニクスフレーズ。

実はここもオフィシャルバンドスコアとは異なります。

ここについては、バンドスコアの通りに高音弦のアルペジオで対処しても良いと思います。

個人的には過去のGIGSのスコアにあったハーモニクスの方が好みの音色でしたが、実際に演奏動画で弾いている皆様はアルペジオで弾いていらっしゃる方の方が圧倒的に多かったです^^;

 

間奏明けはスライドで入る (4:04〜)

ギターソロでしっかり盛り上げ、その後ボーカルとピアノでしっかり落とした後、サビの爆発に向けて実は重要な繋ぎポイント。

原曲をよく聴くと、いきなり弾くポイントの音には届いてないことがわかります。

演奏動画のように、ちょっとやり過ぎなくらいしっかり低いフレットからゆっくりスライドで入った方が、個人的には雰囲気が出て良いのではと思っています(^^)

 

ラストサビ前のヴォリューム奏法 (4:15辺り)

これ、結構質問されることが多い奏法なのですが、原理はとても簡単です。

  1. ギター手元のボリュームを完全に切った(ゼロにした)状態にする
  2. 指定フレットを押さえてピッキングする
  3. 徐々にギター手元のボリュームを上げる

これだけです。

原理は簡単ですが、楽曲のタイミングに合わせるにはそれなりに何度か練習してコツを掴んでおきましょう。

奏法は簡単でも、楽曲の中で目立つ上に、その後のラストサビに向けた最重要ポイントになりますので^^;

 

最後に

振り返りや企画の前置きがあったので、記事全体のボリュームが多くなってしまいました^^;

楽曲の奏法解説そのものは3,000字程度ですので、必要に応じて部分部分で使って頂けたらと思います。

 

当ブログや演奏動画を 初めて約2年半。

これからも多くの後輩ギタリストさん達がこの楽曲を弾きたいと思った時の助けになったら嬉しいです(^^)

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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参考音源

参考バンドスコア

参考機材