週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

Legendary (Roselia) ギター弾いてみた

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※公式より引用

bang-dream.com

はじめに

今回取り上げる楽曲は、この記事を書いている2020年春からすると既に2年前。

アニメ「カードファイト!! ヴァンガード」OPに起用された、正真正銘のアニソンになります。


【公式】カードファイト!! ヴァンガード OP 「Legendary」

BanG Dream!プロジェクトを運営しているブシロードがもっと昔からやっているメディアミックスプロジェクト。

 

そんなBanG Dream!プロジェクトのリアルバンドであるRoseliaのオフィシャルバンドスコアVol,2を全て演奏動画&奏法解説記事に残すこの企画。

2曲目はこの楽曲を取り扱いたいと思います。

 

 

奏法のポイント

  1. 要所要所キメで出てくるハーモニクス
  2. メインリードのオクターブについて
  3. 1番AメロやBメロの16分裏を捉える
  4. ギターソロ
  5. ラストのサビ前のキメ
  6. ラストのサビ後半入りのキメ

※チューニングはドロップD(6弦のみ1音下げ)


【ヴァンガードOP】Legendary (Roselia) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

 

要所要所キメで出てくるハーモニクス

この楽曲全体を通して特徴的なのが、キメにエレキギターハーモニクスを多用しているという点。

ハーモニクスについてはNeo-Aspect等の過去記事でも言及しましたが、指定されたフレットの真上に軽く触れ、ピッキングと同時に指を離すことでポーンという音を鳴らす奏法です。

この楽曲のギター音色同様の歪ませたギター音色であれば、ハーモニクス音を鳴らすのは比較的容易かと思います。

…とは言えこれだけ1曲の中に複数回、しかもキメという目立つ箇所で使うとなると、毎度毎度きちんと鳴らすのは意外と難しいので、やはり地味な反復練習は必須でしょう^^;

 

しかしながら、これがきちんとキマると楽曲の完成度が飛躍的に上がる上に、比較的簡単な奏法技術でとても美味しいポイントを持っていけるというオススメな重要項目となりますので、楽しみながら練習して下さい(^^)

 

メインリードのオクターブについて

ここのリードフレーズで使われているオクターブフレーズは、オクターバーもしくはハーモナイザーのオクターブ下の音をエフェクターを使って済ませてしまうのが良いと思います。

ツインギター編成で敢えて二人でリードを弾くという選択肢もありますが、楽曲全体でそこだけ音が薄くなってしまう可能性が高いので、ここはメインとサイドでパート分けするのが定石と思われます。

運指についても動き方に少しばかり特徴はあるものの、そこまで速いフレーズでもないので、うまく弾けない場合はテンポを半分程度に落として、弾けるようになったら徐々に原曲のテンポに近付けて慣らしていくと良いでしょう。

 

1番AメロやBメロの16分裏を捉える

個人的にはここがこの楽曲で最も難しかったです。

この楽曲のBPMは144程度と思われます。

近年のアニソン…特にRoselia楽曲としてはそれ程速くはありません。

それ故か、この手の16分音符も絡めたリズミカルなリフが散見されます。

 

1番Aメロのリズムポイントはバスドラム

少しギターの話からは外れますが、ここのリズムを捉えるキーポイントはバスドラムです。

ここの16分裏を捉えている楽器の音色で最も目立つのがバスドラムなので、ここはバンド全体で押さえておきましょう。

もしバンドのドラマーが不慣れで、うまくリズムが取れない場合は、ドラムを簡略化してあげて、ベースやギターでここの16分裏のリズムを作ってあげる判断も時には必要です。

 

Bメロのリズムポイントはスネアドラム

またまたドラムの話で恐縮ですが、これも楽曲のリズム構成を理解する上で重要な点。

Bメロ冒頭の印象的なリズムは、ギター・ベース・ドラム(・一部ピアノも)で同じフレーズを弾(叩)くことで作られます。

バンドサウンドの中で最も埋もれにくく、アタック(音の入り)が速いのがスネアドラムです。

意識してなくとも、必然的にスネアドラムに合わせることになるでしょう。

 

ピッキング

ギターとして弾く場合の奏法として最も重要なのが空ピッキングです。

このセクションの場合、最も細かい音符が16分音符なので、16分音符の奇数拍をダウン、偶数拍をアップピッキングで弾きます。

 

…と書くと難しいですね^^;

例えばここのBメロの場合、ダダッ!ダダッ!ダダッ!ダダ!というリズムです。

これを単純にダウン(D)→アップ(U)×4で弾いてしまうのではなく、

DU→UD→DU→UDと弾きます。

もう少し詳しく書くと、「ダダッ!」の「ッ」の部分がポイントで、

DU(D)→UD(U)→DU(D)→UD(U)

()内はピッキング同様に腕(手)は振っていますが、ピッキングはしません。

 

文字ではわかり辛いところもありますので、宜しければ演奏動画のテンポを半分以下に落として再生してみて下さい(^^)

 

ギターソロ

オクターブ奏法を使った、比較的シンプルなメロディフレーズ。

コツとしては全部の音をピッキングするのではなく、スライドで動かした先の音はピッキングしないことでメロディの流れにメリハリを付けることでしょうか。

数カ所移動が大きめの部分もあるので、しっかり確認して手に位置をなじませておかないと、演奏動画内の私のようにミスしたりします^^;

 

ラストのサビ前のキメ

今までと同様のBメロブレイクからアルペジオに繋がったかと思いきや、その後に最後のサビに向けた「らしい」キメが来ます。

ここは楽譜や音をよく確認した上で、外さないようにしましょう。

 

その後はシンセとボーカルのみのセクションで大サビを迎えますが、ここの本来音が小さくなるハズのセクションを大きく見せる為に、ここのキメはしっかりキメる必要があります。

 

ラストのサビ後半入のキメ

オーケストレーション中心の大サビ前半からバンドサウンドの後半に段々と移っていく最後のポイントですね。

小節の頭の音は基本ボーカルのみ。

便宜上、ストリングスやドラムの金物の音は入りますが、ギターやベースを始め、音量の大きい楽器は一瞬ブレイクします。

ボーカルの「先導者」の「導」が生声で聴こえるくらい(笑)しっかりブレイクするのを狙っていきましょう(^^)

 

最後に

どちらかと言えば、初期のRoseliaを感じさせるような楽曲。

技術的に(特にギター)はとてもシンプルです。

だからこそ、基本的な技術に焦点を当てて練習してみたり、ギター以外の楽器がこの楽曲や自分のギターにどう絡んでくるのか、また、自分のギターを他のパートにどう絡めていけば良いのかを考えるのも楽しいですよ(^^)

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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参考音源

参考バンドスコア

参考機材