週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

ひとりじゃないんだから(彩×モカ×リサ×花音×つぐみ)ギター弾いてみた【BanG Dream! 2nd Season #8】

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※公式より引用

ディスコグラフィー | ブシロードミュージック

はじめに

当ブログでは多くのBanG Dream!プロジェクトに於ける楽曲を取り扱って来ました。

Poppin' Party、RoseliaAfterglow、Pasterl*Palettes、Raise A Suilen…

ハローハッピーワールドGlitter*Greenの楽曲はまだないですが、かなり多岐に渡って取り扱ってきたと思っています。

 

そんなBanG Dream!プロジェクトですが、ちょいと特異なバンドがあることを皆さんは御存知でしょうか?

「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」内の「第2回ガールズバンド総選挙」で栄冠を勝ち取った
「高校生バイト応援ソングをつくろう!」バンドのオリジナル曲「ひとりじゃないんだから」が早くも配信販売開始!
今回限りの特別なメンバーで歌い上げるのは、軽快なメロディーに乗せたキャラ同士の掛け合いが楽しめる心弾むナンバー。
バイトを頑張る高校生諸君はもちろん、大人にもグッとくる歌詞にも注目だ。
可愛い掛け合いにキュンとしたり、共感できる歌詞に思わずホロリとしたり…。
頑張る全ての方に贈りたいスペシャルな応援ソングを、お聴き逃しなく!

こちらはアニメバンドリ2期の劇中でも披露された企画バンド的な扱いになっています。

一筋縄ではいかないこの楽曲を奏法解説していきます^^;

 

 

奏法のポイント

  1. 解説の前に…(お断り^^;)
  2. アップテンポなシャッフル
  3. 所構わず入るオブリガード
  4. サビ前の3連カッティング+2拍3連のキメ
  5. 2番入り前の2拍3連のキメ
  6. 2番Bメロ後半のキメ
  7. ギターソロ

※チューニングはレギュラーです


【マジメVer】ひとりじゃないんだから(彩×モカ×リサ×花音×つぐみ)fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

 

解説の前に…(お断り^^;) 

のっけから言い訳がましくて申し訳ありませんが、この手のアップテンポなシャッフルビートに自由なアドリブ風のオブリガードが入りまくりの楽曲…

メタル畑で腕を鍛えてきた筆者progreにはなかなか荷が重いコピーでした(-_-;)

 

学生時代にJanne Da Arcのコピバンなどでこの手のアップテンポシャッフルに挑戦したことはありましたが、なかなか苦手意識が取れませんでしたね^^;

※Dry?とか、BLACK JACKとかやってました

 

こっち系が好きで得意なギタリストさんからすればまだまだ未熟に映るのは承知の上で、この楽曲をコピーするにあたって現時点の筆者progreが意識したポイントをまとめていきたいと思います。

 

アップテンポなシャッフル 

さらっと上述してしまいましたが、この楽曲はシャッフルと呼ばれるリズムです。

BPMは概ね220と推測されますが(速い…)、このテンポに於ける8分音符を、

 タタタタタタタタ

ではなく、

 タッタタッタタッタタッタ

と演奏します。

 

もう少し詳しく…という方はこちらをどうぞ(^^)

yugo-music.jp

バンドで合わせる際の実体験談

このシャッフルビート。

理屈で言えば8分3連符の中抜きなわけですが、実際に演奏する時にそれ程機械的に捉える必要があるのかは正直疑問です。

 

これだけ速いテンポということもありますが、このハネ具合はバンド毎…それこそ、毎回違っていても良いのではないかと。

※プロや上級者の方が見られたら怒られてしまうかもしれませんが…^^;

 

メンバー各自が意固地になってメトロノーム(クリック)ばりにリズムと格闘するよりも、このハネ具合を共有するようなリハーサル(セッション)を意識した方が遥かに楽しいと思います。

  • もう少ししっかりハネてみる?
  • やり過ぎだからもう少しあっさり目にしとく?

くらいの感じでも良いのではないでしょうか?

せっかくのノリノリで楽しい楽曲。

その楽しいノリが段々と合ってくるとこれもまた楽しいものです(^^)

※正確には弾けなくても(笑)

 

所構わず入るオブリガード

この楽曲、やたらギターが主張してきますね(笑)

劇中ではAfterglowの天才モカちゃんが弾いている設定ですが、本当に女子高生とは思えないバリバリでゴリゴリのゴキゲンなオブリが至る所に散見されます。

ざっと挙げると…

  1. 1番Aメロ途中のブレイク時 (0:22〜)
  2. 1番Aメロ後半 (0:25〜)
  3. 1番Aメロ最後 (0:33〜)
  4. 1番Bメロ3〜8小節目 (0:38〜)
  5. 1番サビ後半 (1:05〜)
  6. 1番サビ最後の音伸ばし (1:18〜)
  7. 2番入り前 (1:30〜)
  8. 2番Aメロ後半 (1:43〜)
  9. 2番Aメロ最後 (1:52〜)
  10. 2番Bメロ3〜4小節目 (1:56〜)
  11. 2番サビ後半 (2:23〜)
  12. ラストのサビ後半 (3:20〜)
  13. ラストのサビ最後の音伸ばし (3:32〜)
  14. 最後の音伸ばし (3:48〜)

後述のキメやギターソロも合わせると、楽曲全般に渡ってギターのフレーズが前に出てきます。

こうやって羅列するともの凄く難しそうに見えますが(難しいんですけど)、オブリガードというのは他パートと揃えるキメと違って自由が利きますので、そこまで完コピを意識しなくても良いのではと思います。

実際、私も何となく完コピに寄せた程度の意識です^^;

 

サビ前の3連カッティング+2拍3連のキメ (0:51〜 / 2:09〜)

1番・2番共通のキメですね。

 

3連カッティング

これ、それなりに出来るとなんちゃって上手いギタリストです(笑)

 ツクツチャーツクツチャー(×2)

とやってやるだけです。

 

カッティングの方法…特にピッキングの手法には様々な方法がありますが、まだそこまで器用に使い分けの出来ない筆者progreとしては、逆アングルピッキングを意識して弾くようにしています。

ピッキングに関しては過去記事をどうぞ

2拍3連のキメ

この楽曲のイメージでもある、大事なキメです。

ここは他パートも含めたキメなので外せませんね。

 

2拍3連符というと比較的ゆっくりめなイメージですが、この楽曲のBPMですと割りと忙しいです。

その後のサビに繋げる際にリズムもヨレやすいので気を付けてはいますが…

演奏動画でもうまくサビのリズムに戻れていないところがあるのがわかります^^;

 

2番入り前の2拍3連のキメ (1:32〜)

上述のサビ前同様の2拍3連符のキメ。

やることはただのオクターブ違いですが、直前がまた忙しいので外したくないところ。

 

2番Bメロ後半のキメ (2:03〜)

ここだけ他とは少し違うキメが来ます。

一瞬ですが、ここがあることによって1番と2番の違いが表現されています。

 

ギターソロ (2:40〜)

シャッフルビートよろしく3連符のフルピッキングから入るギターソロ。

この手の基本動作は普段から(又はギターを初めた頃)の基礎練習の精度と練度がモノを言うと思っています。

きちんと弾けているかはさておき、このセクションだけは筆者progreが昔から弾いてきた好きな(得意と言いたい)ジャンルでもあります。

 

半ばに出て来るチョーキングフレーズは正確な音を狙うというよりは、原曲のぶっ飛んでいるニュアンスを意識して弾きました。

 

音作り

最後に少しだけ、音作りについて触れておきたいと思います。

この動画で使っているギターはBacchus社のImperialというディンキーストラトタイプです。

アッシュボディにローズonメイプルという一般的には高音域が(良くも悪くも)ピーキー鳴りやすいと言われています。

 

ピックアップはSSH配列。

リヤをDimarzioのFredに変更しています。

PAF Proをより抜けよくした高域重視。

 

アンプはKemper。

一般的なリハスタに行って、自分でプロファイリングしたMarshall JCM2000の

LeadチャンネルのRigです。

※プロファイリングについてはこちらの記事をどうぞ

オタク的考察

劇中で弾いている設定のAfterglowモカちゃん。

設定ではSHECTERのストラトタイプにDiezelアンプだったと記憶しています。

ただ、この楽曲の劇中での設定は「文化祭」。

おそらく、全バンド共通なのでMarshallアンプではないかと推察したわけです。

 

私が使ったBacchusの仕様もあり、マーシャルのピーキー感がより強調されて、若干SHECTERの音に寄ったのでは…というとシェクターユーザーさんに怒られそうですが^^;

ともかくも、個人的には原曲のニュアンスにより近付けたのではないかと自負しています。

 

耳コピしたフレーズについて(オタク的考察2)

この演奏動画では劇中になぞらえてギター1本で演奏しています。

原曲ではステレオ左右に違うギターフレーズが収録されているようです。

実際、一部掛け合いになっていた箇所も無理やり1本で弾ききりました。

 

ステージ上でモカちゃんは上手(=右側)に立っています。

さて、下手(=左側)は誰が?

この下手側のギターを、この企画バンドのプロデューサー(劇中設定)である氷川日菜生徒会長が弾いていたと筆者progreは考えています。

 

その後Roseliaの演奏シーンで日菜ちゃんが姉の紗夜ちゃんに自分のギターを使ってくれと手渡す(有名な)シーンがありますが、この仮説が正しければ説明がつきます。

日菜会長は自分がステージに立つところはないのだけれども、実は舞台袖でもう1本のギターを弾いていた…というわけです。天才ですね。

※オタク的考察ですので気にしないでね

 

最後に

 

冒頭のお断りで述べた通り、この手のシャッフルビートは得意とするところではありませんが、アニソンコンテンツという様々なジャンルを内包する楽曲達のおかげで、ここ数年かなり幅広い楽曲を弾いてきました。

それこそ学生時代では敬遠していたジャンルも多いです。

お蔭様で(自分で言うのもなんですが…)学生時代よりギタリストやバンドマンとしての総合力は間違いなく上がっていると感じています。

 

最近はアニソンからバンド界隈に入るギタリスト並びにバンドマンも多いと聞きます。

自分達のような好きな「バンド」や「ギタリスト(プレイヤー)」、「ジャンル」とはまた違う…同じ言葉でも少し様子が違うところには少し寂しさもあるのですが、逆に食わず嫌いも少ない(≒無い)となれば、自分達のような旧来のプレイヤーよりも上達が早いのかもしれませんね。

 

そんなギタリストやバンドマンの皆様がこの記事を読んで下さった時、ほんのすこしでも(反面教師含めて)役に立ったのであれば嬉しい限りです(^^)

 

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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