はじめに
筆者progreがアニソン界隈に入ったきっかけの一つがラブライブ!コンテンツでした。
演奏動画や奏法解説記事として取り上げるのは久々ですが、2020年秋アニメでもあった同プロジェクト「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の中で、とても印象に残る楽曲があったので、記事にしたいと思います(^^)
ラブライブ!Scool idol project
今回取り上げるラブライブ!School idol project。
この記事を書いている時期で丁度10年続いている程、息の長いコンテンツです。
当ブログでも過去に何度か取り上げさせて頂きました。
【ラブライブ!】No brand girls (μ's) fullでギター弾いてみた
【ラブライブ!】ユメノトビラ (μ's) fullでギター弾いてみた【カスタムキャスト】
【ラブライブ!】LOVELESS WORLD (μ’s) fullでギター弾いてみた【カスタムキャスト】
Music S.T.A.R.T!! (μ’s) ギターfullで弾いてみた【ラブライブ!】
アニソン様式美と予想外の展開美
ラブライブシリーズの楽曲はLantisというレーベルから出ており、その設立経緯から伝統的にもアニソンに強い…というより、20世紀末から日本のアニソンの歴史を作って来たアーティスト達が結集しています。
Lantis
創業者はLAZYのKey担当。
同Voの影山ヒロノブの所属からJam Project、そしてそのメンバーが同レーベルの所属アーティストに名を連ねている時点で、このレーベルの強さを感じ取れます。
※この辺のご興味がある方はこちらをどうぞ
ともかくも、これ程までに業界で長く活躍されているアーティストやそのスタッフで構成されたレーベル故に、ここから発売される音楽は彼らが確立した一つの王道と呼べるべき音楽性を感じ取ることが出来るのです。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
上述の過去動画で紹介した通り、筆者progreはラブライブ!コンテンツのかなり初期から知っておりました。
当時同じくして流行ったスマホゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」はかなりやり込んでおりましたし、このゲームや他の同コンテンツのメディアミックスから虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会という形で新ユニットが結成されると聞いた時は、意外感と馴染みの感情があったのを覚えています。
エマ・ヴェルデ
そんなスクフェスというゲームアプリではモブキャラ(失礼)であったこのキャラクター。
スイスからの留学生という設定もあり、衣装も当時からあちらの牧歌的な雰囲気のあるものが多かったです。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が結成されてから発売されたキャラソンも、その牧歌的な楽曲と、欧州のトラッドフォークを感じられるメロディを取り入れた楽曲があります。
今回取り上げた楽曲も正にそんな牧歌的な雰囲気のイントロにトラッドフォークを感じさせるソロ明け。
そこにキャラソンとは思えない…グループ全員で歌う楽曲の様な王道のパターンが見事に混在する楽曲になっています(^^)
※この辺りについてはエマ・ヴェルデ役の指出毬亜さんのインタビューでも語られています
La Bella Patria
La Bella Patriaというのはイタリア語と思われます。
エマ・ヴェルデの出身地はスイスという設定ですが、ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語という4つの公用語があるスイス連邦。
イタリア語圏というこであれば、ティチーノ州を始めとする南部出身の可能性が高いと思われます。
イタリア語圏では一般にドイツ語やフランス語の話せる方も多く、スイス全土に於いても観光圏ではまず英語も通じます。
※参考資料
そんな多言語・多文化が混在するスイス出身で日本の文化に興味を持って留学したエマ・ヴェルデというキャラクター。
こういった背景を感じながらこの楽曲の歌詞を聴くと、ほんわかした雰囲気のその先にある勤勉性や、日本の文化…ひいてはスクールアイドルに対する強い憧れと決意も感じ取ることが出来ます。
※参考資料
奏法のポイント
※チューニングはレギュラーです
- イントロのアコギ
- 1番Aメロの刻み
- Aメロ後半〜Bメロ前半のカッティング
- 間奏のリードやギターソロ
- ソロ明けの掛け合いギター
【虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】La Bella Patria (エマ・ヴェルデ) fullでギター弾いてみた【ラブライブ!】
イントロのアコギ (0:00〜)
上述した牧歌的なイントロ。
リズムも6/8拍子でアニソンというよりはゲーム音楽にありそうな雰囲気。
個人的にこの手のトラッドフォークは好きで、逆に歌が始まったところからあまりにラブライブ!王道のパターンだったので、ツッコんでしまいました^^;
※勿論、その王道パターンも好きですけれどもw
1番Aメロの刻み (0:35〜)
この楽曲のBPMは180超えですが、8分音符のパワーコード&ブリッジミュート(通称:刻み)はダウンピッキングで行うべきでしょう。
慣れないと少々大変で力みがちですが、出来るテンポから徐々に原曲に近づけていき、根気強く感覚を掴んでいくのが何だかんだで1番の近道ではないかと思います。
Aメロ後半〜Bメロ前半のカッティング (0:45〜 / 1:59〜)
ステレオ左側のパワーコードバッキングに対して、ステレオ右側がコードカッティングで軽快なノリで楽曲の明るさに貢献しています。
ピッキングアングル
筆者progre自身あまり得意とは言えませんが、カッティングの際は逆アングルピッキングを心掛けています。
詳しくは過去記事に書きました。
この辺はJUDY AND MARYのTAKUYA氏の影響ですね(^^)
カッティングは走りやすい?
これは筆者progreだけかもしれませんが、今まで演奏動画収録時やバンドで合わせる際に、カッティングフレーズが特に走り易い傾向にあります。
要因としては
- ピッキングの振りの速度を意識するあまり、リズムが走りがち
- リズムの裏拍がうまく取れていない
- 音符の長さがきちんと取り切れていない
…というところですが、特に今回の様な8分音符が中心のカッティングの場合、3が主な要因となり易いようです。
きちんとギリギリまで音を伸ばせるように、精進しなければなりませんね^^;
間奏のリードやギターソロ (1:39〜 / 3:12)
決して特殊なスケールを使っているわけでもなく、コード進行に沿ったアドリブ風のフレーズ。
※実際にアドリブなのかもしれません
シンプルなのに印象に残り、楽曲の雰囲気は決して壊さず。
今までアニソンをコピーしていて何度も出くわしていますが、
どれも気が抜けないスタジオミュージシャンの匠の技は、ただ単に指が動くからフレーズを追えるというだけでは到底辿り着けないものがあります。
ニュアンス勝負と言えば、過去にこんな記事も書いています。
ソロ明けの掛け合いギター (3:33〜)
イントロに続いて予想外な展開をしてくれている部分。
ステレオ左側のギターパートが先に入り、まるでディレイエフェクトの様に入ってくるステレオ右側のギターパート。
最後はハモリで〆るという完璧な展開です。
トラッドフォークらしい3拍子
激アツなギターソロの後にラストのサビに向けて王道な落とし方をしたCメロかと思いきや、急に3拍子のトラッドフォーク風のフレーズ。
個人的にどストライクでした。
筆者progreはプログレメタルや欧州メタルを好んで聴いていた学生時代を送っていましたが、より根本には幼少の頃に遊んだゲームの影響も少なからずあるでしょう。
今回はトラッドフォーク風というのが一つの重要なテーマでした。
学生時代にはこんなグループのコピーもやっていましたので、紹介しておきます。
Blackmore's Night - Castles & Dreams (2004) - Queen For A Day (I & II)
最後に
久々のラブライブ!コンテンツの楽曲。
そして始めてμ's以外のグループの楽曲を取り上げました。
それ程深くないまでも、長年追ってきたコンテンツなのでまだまだ演奏動画・奏法解説記事にしたい楽曲は山程あります。
今後も折を見て紹介していきたいですね(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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