週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

Singing! (放課後ティータイム) ギター弾いてみた

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アニメ公式より引用

TBSアニメーション・けいおん!!公式ホームページ / ディスク情報

 

はじめに

2019年現在、とても多くのアニソンやアニソンコピーバンドが存在していますが、人気の火付けに一役買ったコンテンツに、けいおん!が存在することを疑うバンドマンはいないでしょう。

筆者progreも、社会人になってからアニソン界隈に顔を出すようになって割りとすぐにけいおん!の楽曲をコピーする機会がありました。

それだけアニソンバンド界隈共通の会話でもあり、認知度は高いのでしょう。

 

実はこの記事を書くと決めるまで、ギターの演奏動画としてけいおん!の楽曲を手掛けたことはありませんでした。

※シンセパートはありますけど(笑)


【けいおん!OP】GO!GO!MANIAC(放課後ティータイム),full. 弾いてみた


【けいおん!ED】No, Thank You! (放課後ティータイム),full. 弾いてみた


【けいおん!ED】Don't say "lazy" (放課後ティータイム),full. 弾いてみた

※関連記事は最後にリンクを貼っておきます

 

今回はYouTubeの演奏動画チャンネルの方からリクエスト頂きまして、改めて奏法解説記事にしようと思った次第です。

 

けいおん!の楽曲は既に多くの弾いてみたギタリストの方々が弾いた動画がある手前で恐縮ではありますが、筆者なりの解釈で解説に臨みたいと思います。

 

 

奏法のポイント(主に初心者向け)

  1. オクターブ奏法
  2. カッティング&ブラッシング
  3. ギターソロ

youtu.be

※チューニングはノーマルです

 

オクターブ奏法

冒頭のリードギター他、楽曲の至るところに出てくる奏法。

アニソン楽曲では多様する傾向があるので、是非習得しておきましょう。

 

オクターブとは

現代の西洋音楽において、音階というものがドレミファソラシドで構成されていることは多くの方がご存知のことと思います。

誤解を恐れず乱暴な説明をすれば、このドレミファソラシドに於ける最初のドと最後のドがオクターブの関係です。

 

オクターブ奏法の解説記事を紹介

オクターブ奏法のやり方は多くのサイトで解説がなされていますので、そちらをご参照頂く方が良いでしょう。

guitar-hakase.com

上記リンクで紹介されているオクターブ奏法は厳密に言えばオクターブ奏法の中の1つ、ということになりますが、この弾き方を覚えておけば最初のうちはまず困らないと言える程にメジャーな奏法になります。

 

カッティング&ブラッシング

上記オクターブ奏法時や、バッキングのコードワークを弾いている際にも多用される奏法。

バンドスコアではよく×マークで表記されていますね。

 

カッティングとブラッシングの違い?

言葉上ではよく分けて表記されますが、バンドスコア等の譜面上では同じ表記ですし、個人的な意見として(最初のうち)は両者を全く違うものとして意識する必要はないものと思われます。

※同時に、拘りをもてば大変奥深い世界でもあります

 

とは言え、多くのサイトでその違いや練習法が解説されているのは事実なので、いくつか載せておきますね。

umaguitar.net

umaguitar.net

大事なのは、

  • 出すべき音以外の弦を指2本以上できっちりミュートすること
  • 音を出す弦だけ爪弾くパターンは稀。その上下ないし全ての弦をバッサリとピッキングした方が音のニュアンスが近づくことが多い

この2点だと思っています。

 

ピッキングのアングル(中〜上級者向け)

筆者progreの拘りが1点だけ。

それはピッキング時のアングル(角度)です。

個人的な音の好みでもあるのですが、カッティングやブラッシング奏法をする際には逆アングルピッキングを心掛けています

もしピッキングアングルにご興味のある方は、こちらの記事をご参照頂ければと思います。

 

ギターソロ

けいおん!は正にバンドのお話。

演奏する楽器というところに焦点があることもあり、楽曲にはギターソロもきちんと用意されています。

初心者のうちはこの辺が難易度としてはネックでもあり、また逆に弾いてみたい・弾けるようになりたいというモチベーションでもあるのではないでしょうか?

 

中間の開放弦トリル駆け上がり

ここが一番の見せ所と仰るギタリストは多いと察します。

トリル奏法そのものは、ギターソロ以外でも使う機会はありますので、これを機にきちんと習得しましょう。

 

トリル奏法

最初だけピッキングして、後は弦を押したり(ハンマリング・オン)離したり(プリング・オフ)を繰り返す奏法です。

毎度音が変わる度にピッキングしないので、比較的速度を上げることが容易になりますから、インパクト大と言えるでしょう。

参考サイトを載せておきますね

guitar-hakase.com

 

ニゾンチョーキングとハーモナイズドチョーキング

個人的には、上述した開放弦混じりのトリル駆け上がりより、この部分の方が重要であると感じます。

ロックギターに於いては基本かつ重要な奏法です。

ロックはカッコいいを地で行く雰囲気がある奏法でもあります。

ちょうどこの2種類のチョーキングを解説してくれているサイトを見掛けたので、リンクを貼っておきますね。

tanuki-guitar.com

 

最後のロングトーン(中〜上級者向け?)

(ある程度完コピを前提にするなら)個人的には上述のユニゾンチョーキングと、この最後のロングトーンでこのギターソロの出来が決まると思っています。

この最後の音に対して、

  • スライド等を駆使してどの様に入っていくのか
  • ヴィヴラートはどのタイミングで掛けるか or 掛けないのか
  • ヴィヴラートの幅や速さはどうか
  • どのタイミングでバッキングに戻るか

この1音だけ切り取っても、考えることは山程あります。

あなただけのカッコよさを見付けて下さい(^^)

 

音作りについて

あまり細かく書くとそれだけで1記事分になるので、抜粋して記録しておきます。

 

学生バンドらしさ(中〜上級者向け?)

筆者は演奏動画の際にKemperというアンプの音を取り込んでしまえる機材を使って音作りをしています。

しかしながら、今回のけいおん!における放課後ティータイムというバンドは女子高生のバンド。

そんな若い素朴な雰囲気を再現出来ないかと、自分の保有機材で色々試しました。

※劇中の竿(ギター本体)は一級品ですが、その辺も含めて(笑)

 

アンプについて

今回は自宅用の練習アンプでもあるマーシャル製の15wコンボアンプを使用しています。

筆者progreがエレキギターを初めて購入した時に一緒に買ったアンプ。

Marshall G15R CDと言う機種で、当時にしては珍しくヘッドフォン端子や、Line in&outまで付いています。

流石に当時のデジタル技術のLine Outでは音が使い物にならなかったので、スピーカーからの音をマイク録りしましたが、20年近く経っても未だに使えるスグレモノです(^^)

 

たしか、けいおん!の劇中で放課後ティータイム平沢唯ちゃんが部室での練習の際、この後継機種であるMG15シリーズを使っていたのではと記憶しております。

※それさえも既に廃盤

 

勿論、これだけでは録音出来ないので、ツイートにある様にマイクで撮った音を使っています。

 

足元について

この楽曲はトレモロとワウがエフェクトとして使われています。

いつもならKemperのエフェクトをスイッチ類で操作して掛けてしまいますが、今回は当然使えません。

とても簡易ではありますが、ギターとアンプの間に

  • 《バッファ》BJF Buffer Split (One Control)
  • 《ワウ》SOUL PRESS (HOTONE)
  • トレモロ》MS-70CDR (Zoom)

をシリアル接続しています。

本来、空間系は歪み(この場合アンプ)の後段に置くのがセオリーですが、この辺の乱暴さも学生バンドらしさかなぁと勝手に解釈しています^^;

※関連記事は最後にリンクを貼っておきます

 

1番Aメロ最後のトレモロ・エフェクト

エレキギターを始めたばかりのギタリストにとって、ここで一瞬だけ聴こえるフワッとした音は不思議なエフェクトだと思います。

(私が購入したバンドスコアには表記がありましたが)これはトレモロと呼ばれるエフェクトで、音量を周期的に変化させることで、音が断続的に聴こえる効果を狙ったものです。

トレモロエフェクトのみのコンパクトエフェクターを購入するのもありですが、筆者の様にそれ程使用頻度が高くないエフェクトは、マルチエフェクター(マルチストンプ)を使用するのも良いと思います(^^)

 

ワウ・ペダル

2番のAメロ後半と、ギターソロ裏のバッキングで最後に使われています。

ギターソロやリードで前に出てくる使い方ではないですが、あるのと無いのとでは雰囲気も変わりますので、出来れば揃えたいです。

ワウペダルは一般的に重く大きい個体が多いので、筆者は軽量・小型・安価な機種で代用しています^^;

 

最後に

当ブログでは初めて本格的にけいおん!コンテンツを扱いました。

いかがだったでしょうか?

バンドものの2次元コンテンツとして、今後もどこかでコピーするバンドや個人が絶えず続いていくことを願ってやみません。

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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参考音源

 

参考バンドスコア

 

使用・紹介機材(記事)