※公式より引用
はじめに
この記事を書いている2019年夏。
アニソンコピーバンド界隈ではかなり見慣れてきたRoseliaのコピーバンド。
筆者progreも2017年頃にRoseliaオンリーのコピバンに所属しておりましたし、現在も違うバンドでRoselia楽曲のコピーをする機会があります。
Roseliaはじめ、BanG Dream!プロジェクトのコピーバンドは人気があり、今後もしばらくは流行りの中核にいるかと思われます。
特にRoseliaやPoppin' Partyの初期の楽曲は初心者でも取り組みやすいので、学生さん達が文化祭等で披露する機会もあるでしょう。
社会人の方でも、バンドリコンテンツに感銘を受けてギターを始めようかな…なんてこともあるかもしれません(^^)
当記事は、バンドスコア買ってコピーを始めたはいいけど、実際どんな感じで弾けばいいのかわからないと言ったギタリストのお力になれればと思って書きました。
楽曲の頭から最後まで解説するわけにはいきませんが、ポイントを絞って解説してきたいと思います。
奏法のポイント
- ライヴアレンジ(BanG Dream! 5th☆Liveより)
- メインリフ
- ギターソロ
※チューニングはドロップD(6弦のみ1音下げ)
※音取りはオフィシャルバンドスコアを参考にしています
ライヴアレンジ (BanG Dream! 5th☆Liveより)
※この項目は中級者以上向けになります。小難しいと感じたら、遠慮なく次の項目メインリフへ進んで下さい(^^)
のっけから脱線しますけれども^^;
実はこの演奏動画、原曲オリジナル音源ではなく、ライヴ版のアレンジで弾いています。
往年のRoseliaファンなら伝説のライヴ公演とも言える2018年5月の5th☆Liveのアレンジです。
【Roselia】「BLACK SHOUT」ライブ映像【BanG Dream! 5th☆LIVE】
※その後のライヴでも、これに近い(同じ?)アレンジになっていたかと記憶しております。
合計3本(4本?)のリードギター
耳コピなので、確かなことは言えませんが、おそらく3本分のギターが鳴っているかと思います。
- メインメロディ
- メインメロディの1オクターヴ下
- メインメロディ1オクターブ下の3度下
もしくはこれ以上にハモリを重ねているか…と言ったところです。
動画ではメインのオクターヴ下は、Digitech社のdropというエフェクターをオクターバーとして使用しています。
ハーモナイザー(インテリジェントピッチシフター)ではF♯の3度下のハモリがDになってしまって、ライヴ音源から聴こえるD♯にならないので、出来ればツインギターでやりたいところですね^^;
Key = Em(ホ短調)におけるD♯
このD♯(レ♯)という音階は、本来のEmというキーにはない音です。
Emはファに♯が付くだけの調ですので、
ミ ファ♯ ソ ラ シ ド レ (ミ)
という音の並びです。
レが♯になるということは、
- 第6音(ド)と第7音(レ♯)の幅が1音半
- 第7音(レ♯)と第8音(ミ=主音)の幅が半音
という、音の階段としては若干不自然になるわけです。
音楽理論としては、ハーモニックマイナースケールと呼ばれます。
ちょっとバロック音楽時代の雰囲気が出ている気がしますからね。
良い参考例と言えば、イングヴェイ・マルムスティーン先生でしょうw
Yngwie Malmsteen - Trilogy Suite Op. 5
この楽曲はたしか全弦半音下げチューニングの状態で、KeyがAm(実音はG♯m)なので、
ラ シ ド レ ミ ファ ソ (ラ)
という本来のナチュラルマイナー・スケールのところを、
ラ シ ド レ ミ ファ ソ♯ (ラ)
という音の並び。つまりはソ♯を多様しているのです。
メタラーを自負するギタリストさんでご存知なければ、今すぐに覚えて下さい(笑)
メインリフ
のっけからの脱線すみません^^;
本来の解説に戻ります。
この楽曲を弾くに当っては最も重要かと思われるメインリフ。
この楽曲の印象そのものでもあるので、カッコよく弾きたいですよね(^^)
休符にブラッシングを混ぜてみる
もし、あなたがバンドスコアの通りにこのメインリフを弾いてみて、何となく違うように聴こえるなら…
本来ならば8分休符の部分をブラッシングにしてみましょう。
※解説は右利き用ギターを想定
ブラッシング
主に低音弦を中心に、左指2本以上で弦に軽く触れます。
※動画では指3本で弦に触れているのがわかります
その状態で通常通りピッキングすると、「バスッ!」というニュアンスの音が出ます。
- その前後で弾いているコードと同じ音が出てしまったら、強く弦を強く押さえ過ぎです。
- 「ポーン」というハーモニクス音が出ていたら、弦に軽く触れる箇所を左右どちらかに少しズラすか、軽く触れる指をもう1本増やしてみて下さい。
ギターソロ
この楽曲はギターソロもちゃんとあります。
オクターブ奏法さえ出来ればそれ程難しいソロではないのですが、ちょいと特殊なエフェクターを使う必要があります。
Digitech Whammy
このソロの入りの部分で、音程が急激に変化しているのがわかります。
聞き慣れないと、最初はシンセサイザーの音色と勘違いしてしまう程ですが、これは間違いなくエレキギターの音です。
ピッチシフターを使った1オクターブのピッチアップをする必要があります。
一般的にはDigitech社のWhammy(ワミー or ワーミー)と呼ばれるエフェクターを使うのが一般的でしょう。
Roseliaのギタリストである氷川紗夜役のくどはるさんの公開機材にも、同製品がセットアップされておりました。
ちなみに私はこの動画で、同製品の派生商品である、Whammy Ricochetというエフェクターを使っています。
設定は…
- モメンタリースイッチon
- ピッチアップ
- OCT (= 1オクターヴ)
- 行き9時
- 帰り11時
アニソンでは比較的使用頻度が高いなと思っているので、Whammyペダルが大きくて持ち運びが大変という方にはオススメします(^^)
ライヴ映像から学ぶ
ライヴ動画でくどはるさんがギターソロを弾き終わった瞬間に、キーボード奏者を指差してますよね。
あれ、次はピアノが見せ場!ということを伝えようとしているんです。
キーボーディストやピアニスト、ドラマーは機材の都合上、ギタリストの様に自由に動けない場合がほとんどです。
※ショルキー等を除く
この様に、自分が目立った後にきちんと観客の目を楽曲で一番目立っているパートにバトンタッチ出来るパフォーマンスは、カッコいいのは勿論のこと、オーディエンスにとっても聴きやすく誘導する良いアプローチなので、そっくり真似してみるのもアリでしょう(^^)
最後に
いかがだったでしょうか?
ギターを初めてすぐですと、ここで取り上げたメインフリフやギターソロ以外でも弾き方に困る部分は多くあると思います。
もし質問してみたいということがあれば、TwitterやYouTube動画のコメント欄等から受け付けますので、お気軽にどうぞ(^^)
※返信は不定期になります
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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音作り
ギターはStrandberg Boden Original 6を。
アンプはDiezelのVH-4というアンプのチャンネル4を、Kemperに自分でプロファイリングした音を使っています。
気になる方はこちらの記事をどうぞ(^^)