はじめに
アニソンコピーバンド界隈でも人気のBanG Dream!プロジェクト。
以前はリアルバンドでもあるPoppin' PartyやRoseliaのコピーバンドが大勢でしたが、最近は他のバンドにも派生して来ている様に思います。
第3のリアルバンドでもあるRaise A Suilenが、その起源であるThe Third(仮)時代からその他のバンド楽曲をカバーして、時にはバックバンドとしてライヴ演奏を行った功績もあるのでしょう。
※筆者progreも何度か観に行きました(^^)
今回はその中のAfterglowから選曲。
難曲の多いこのバンドですが、その中でも難易度高めと思われる楽曲です(^^;
ちょうどご縁があったバンドで演奏する機会を頂いたので、演奏動画&奏法解説記事にまとめました。
奏法のポイント
- BPM158は速い?遅い?
- Aメロのカッティング(特に2番)
- 2番Bメロのアルペジオ
- ラストのサビ明けのギターソロ
※チューニングはレギュラーです
Hey-day狂想曲 (Afterglow) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
BPM158は速い?遅い?
読者の皆さんはこの楽曲を速いと感じますか?遅いと感じますか?
この楽曲のBPMは158。
最近のアニソンの傾向からすれば遅めかと思いますが、体感速度は結構速めではないでしょうか?
16分裏のリズム
イントロのリフも、その後のリードフレーズもそうですが、
1小節 = 16分音符 × 16
と考えると、16分音符の偶数箇所(=裏)にアクセントや出音が来ることが多いです。
これがなかなかに難しい…
裏拍を捉える重要性は過去に別楽曲の記事でも取り上げました。
※筆者自身が出来るとは言っていないw
8分音符の裏拍を捉えつつ、16分音符の裏を感じながら弾く…といった感じでしょうか。
いずれにせよ、16分音符単位で如何に細かくリズムを捉えられるかと同時に、本来のリズムのウネりでもある2拍&4拍(ハーフタイム時は1拍&3拍)をしっかり出せるかどうかが、この楽曲をカッコ良く弾けるかどうかのポイントになるのではないでしょうか。
Aメロのカッティング (0:21〜 / 1:29〜)
ポイントに挙げたけれども奏法解説動画を付けていないのは、筆者progre自身があまり自信のない技術だからでもあります^^;
16分音符基準のファンキーなカッティングですね。
オススメ教則アプリ
ゴリゴリのメタル畑出身の筆者にはなかなか難しい技術になりますが、以前にJUDY AND MARYのコピーする機会があった時にギタリストであるTAKUYA氏ご本人の教則アプリで勉強したことがあります。
筆者progre自身がカッティング時に逆アングルピッキングを意識して弾いているのは、TAKUYA氏(とこのアプリ)の影響が大きいです。
アベフトシ
TAKUYA氏の他にも、この手の高速カッティングで参考にしたいなと思ったギタリストがいます。
既に故人ですが、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下、TMGE)のギタリストであったアベフトシ氏。
筆者と同世代の方にはタイムリーでコアな信者もいたくらい、一部でかなり熱狂的な人気を誇ったバンドです。
※ミュージックステーションのt.A.T.u事件は有名ですよねw
【5分間ギタリスト列伝】アベフトシ【thee michelle gun elephant】
彼のバサッとした低音弦のアタックがしっかり聴こえるのにモッサりしない出音、それを鬼のようなスピードで繰り出してくる高速カッティングは当時誰もが驚きましたよね^^;
メタル畑の筆者にこのバンドをコピーする機会はありませんでしたが、この手の技術を語る上では欠かせないギタリストであると思います。
TMGEというバンドも、その後かなり多くの邦ロックバンドに影響を与えたのは間違いないでしょう。
2番Bメロのアルペジオ (2:00〜)
おそらく、
Dm→Fdim7→Em7(♭5)→E♭dim7→Dm
…と思われるコード進行。
不気味な雰囲気を醸し出しつつ、一旦離れたベース音が半音ずつ戻って来ると言う、実は美しい進行になっています。
コードチェンジ
コードチェンジ時に素早くコードフォームを作れるのが理想ですが、私には難しかった…(-_-;)
なので、アルペジオを弾きながら押し弦のフォームを作っています(^^;
単音弾きと捉えると、意外にもスムーズな運指が見付かり易いのかもしれません。
この楽曲をコピーするギタリストさんは、おそらく中級者以上と思われますので、コードチェンジがうまくいかないor覚えられない場合は、私の弾き方も参考になるかと思います。
コードチェンジに良い教則
またまた筆者自身は弾く機会が無かったのですけれども、同世代ギタリストでこの手のジャンルのギタリスト界隈で流行っていた教則楽曲をご紹介します。
面白いのは、このTomo Fujita氏ご本人の教則本としてこの楽曲が載っていたこと。
複雑なコードチェンジに加えて、先のカッティング系の技術向上を目指すギタリストは、筆者の世代では知らない人はいなかったと断言出来る程です。
ラストのサビ明けのギターソロ (3:17〜)
最後のサビが終わった後に入っているギターソロ。
おそらく、この楽曲中でギターが最も目立つところかと思います。
スタートが速弾きの様に聴こえますが、BPM158の16分音符なので走り過ぎに注意です(^^;
バッキングのリズムが8分3連符になっており、ここに16分音符をぶつけることで速く聴こえるのだと思われます。
その後のフレーズは全てバッキングのリズム感に合わせますので、スタートの16分音符は機械的に。
その後の3連符リズムをタメ気味に弾くと、メリハリがあってカッコ良いと思います(^^)
最後に
この手の楽曲は筆者にとって難解なタイプの楽曲でした。
こんなの弾く女子高生がいたらオジサンはギター辞めるレベルです(笑)
ギタリストとして歩んできた技術習得の過程に後悔しているわけではありませんが、こうやってこの手のジャンルを弾く時は、学生時代の同期のギタリストでその手の方を頑張って練習して上手くなっていた彼らの技術を、ほんの少しでもモノにしていたらと思うことはありますね^^;
当時自分の好きな音楽を習得するのに躍起になっていた時分を思い出しながら、同じく違う方面の技術を習得するのに躍起になっていた同世代ギタリストを思い浮かべ、今の好きな楽曲をコピーしている…というのは何だか不思議な気分です。
まだまだ上手くなれる、上手くなりたいと思える楽器に、ギターという存在に感謝しつつ、日々精進したいと思います(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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参考音源
参考バンドスコア
※2020年2月にはオフィシャルバンドスコアが発売予定です