はじめに
先週末はアニソンセッションでした。楽曲ラインナップは・・・
- オリオンをなぞる
- 君の知らない物語
- Catch the Moment
- ティアドロップス
- ようこそジャパリパークへ
- The Other self
- LOUDER
- それは僕たちの奇跡
うん、楽しかった(^^)
今回はその中で、最もギターソロの難易度が(一般的に)高いと思われるGRANRODEOのThe Other selfの奏法解説をしてみたいと思います。
奏法のポイント
- イントロのリフ
- サビ前のタッピングフレーズ
- 2番のAメロ
- ギターソロ
- アウトロ
参考音源
参考スコア
イントロのリフ
原曲音源は全体的にかなりのギターを重ねています。
イントロで主に聴こえるだけでも
- コードバッキング
- リフ
- リフの3度上のハモり
- リードメロディ
- リードメロディのオクターブ下
5本、もしかしたらもっと鳴っているかもしれませんね^^;
上の動画では一人で弾く前提で弾いています。
リフを弾く時にハーモナイザーで3度上でハモリ、
リードに入ったらオクターバーで1オクターブ下を重ねています。
この動画でも演奏中に操作しているので、だいぶ忙しいですね^^;
出来ればツインギター編成で振り分けた方が良いでしょう。
サビ前のタッピング(0:50〜・02:11〜)
ギタリストとしては中々の見せ場です。
ただし、上の動画では本当は避けたい奏法ですね。
理由は運指の都合上、開放弦の音がミュートされずに鳴ってしまうからです。
一見わかりにくいですが、気になる方は気になったかと思います^^;
一人で弾く都合上、他の奏法を選択する手立てがありませんが、もしツインギターで前後に余裕がある場合は、こんな奏法もあるということで紹介したいと思います。
フレットラップ(ミュートバンド)
上述のミュート対策で一般的なのはフレットラップ(ミュートバンド)でしょうか。
開放弦の音がミュートされるので、この手のフレーズで使用するのは王道でしょう。
ただ、それ以外の部分ではフレットラップを外す(ナットよりヘッド側にずらす)か、本来と違う開放弦の音を許容する必要があるので、そこは好みがわかれるところです。
※私は曲のサビでコードを弾く際には積極的に開放弦を混ぜるスタイルである為、フレットラップは今まで使ってきませんでした。
ボスハンズタッピング
もしかしたら初耳の方もいらっしゃるかもしれません。
both hands tappingと言って両手を使ったタッピングなのですが、左手をネックの上から出して、まるで鍵盤を弾いている様な形でタッピング演奏をします。
ポイントは、左手薬指・小指で全ての弦をミュートすること。
これによって、かなりクリアな音でとても幅広い音域を自由に行き来出来ます。
欠点は、ピックを持ったままでは難しいということでしょうか。
この奏法でこのフレーズを弾くと、こんな感じです。
この奏法は見た目のインパクトも大きいので、私も良く使います。
2番のAメロ(1:36〜)
ここはちょっと雰囲気が違いますよね。
ギター側のボリュームつまみを調整する
私はギターのボリュームつまみを下げることで、ゲインを落とした音で弾いています。
この動画で使っているKemperはその辺の真空管アンプの挙動をうまく捉えてくれますが、普段真空管アンプの歪みではなくエフェクターのみで歪みを作っている方は、別の歪みエフェクターで音を作る等しないと、うまくゲインが調整出来ない可能性が高いので注意が必要です。
部分的にハモらせる
ここのフレーズは、1小節の後半だけハモります。
動画では、ハーモナイザーのOn・Offを小節の1拍目と3拍目に踏んで再現しています。
ギターソロ(2:59〜)
この曲をやりたいギタリストは、まず間違いなくこのソロを弾きたくてやるでしょうね。私もこういったThe 速弾きは大好きです(笑)
full版の演奏動画ではあまりうまく弾けなかったので、ソロだけ弾いたこちらの動画を貼っておきます^^;
前半のクラシカルフレーズ
まるでクラシック楽曲の様に流れる音階をフルピッキングで弾いていくフレーズ。
ソロ動画にある様に、まずはゆっくりのテンポから地道に練習して、弾けたらテンポを徐々に上げて原曲テンポまでもっていくのが一番近道でしょうね。
ソロ動画では原曲のBPM150→ゆっくりのBPM120→原曲のBPM150と弾いていますが、最初に覚える時はもっとゆっくりのテンポから始めました^^;
ペダル奏法なんかも入っているので、左手も右手も良い特訓フレーズです。
中盤の掛け合いフレーズ(3:12〜)
一瞬だけですが、掛け合いの様なフレーズが印象的。
一人で弾く場合は原曲テンポに対して2分音符のディレイをレベル高めフィードバック(ディレイ回数)少なめで設定すると、動画の様に聴こえます。
※ソロ動画ではここのディレイは掛けていません。
最後の開放弦混じりのプリング・オフ
これ、ちゃんと弾くの難しいですよね^^;
飯塚氏のライヴ映像も確認しましたが、(パフォーマンスかもしれませんが)本人もかなり大きいアクションで左手を動かしてしっかり音を出しています。
※例のプリング・オフ駆け上がりは4:16〜
アウトロ(4:11〜)
イントロの総決算みたいな感じですが、リフにハーモナイザー、リードにオクターバーと交互に切り替えを繰り返すので、とても忙しいです^^;
そこまでやらなくても良いかもしれませんが、是非挑戦してみて下さい。
最後に
いかがだったでしょうか?
今迄で最もギター奏法解説記事っぽかったかもしれません(笑)
世の中には私より速弾きが出来るギタリストは山程いらっしゃるでしょうが、これからこの曲をコピーするギタリストさんの参考になれば嬉しいです(^o^)