週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

ROZEN HORIZON (Roselia) ギター弾いてみた

※公式より引用

bang-dream.com

 

 

はじめに

 

Tab譜

PiascoreというサイトにてTab譜の委託販売も行っております。

store.piascore.com

 

奏法のポイント

  1. 上松メタル!
  2. 16分音符の刻み
  3. ツインリード
  4. ギターソロ

※チューニングはドロップDです

耳コピにて音取りしています


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上松メタル!

筆者progreがそもそもBanG Dream!プロジェクトを長らく追っているルーツ、それはELEMENTS GARDEN(以下、エレガ)が音楽を担当しているからです。

取り分け代表である上松氏の楽曲はエレガとの出会いを貰ったきっかけでもあります。

 

FIRE BIRDの続編

ファンの方にとっては周知の事実ですが、このROZEN HORIZONという楽曲はFIRE BIRDの続編という位置づけで当初よりプロモーションがなされていました。

どちらも上松氏が作曲を手掛けられたということもありますが、曲調もかなり意識して作られたということがわかります。

 

16分音符の刻み

※ここから先はギターとクリックのみの演奏動画で解説していきます

 

この楽曲もそうですが、欧州ヘヴィメタル多く見られる8分音符裏にスネアが来る8ビートを倍速にした様なリズム楽曲(そして16分のツーバス連打)は、そのビートに合わせてギターのバッキングも16分音符のブリッジミュートで刻み続けるパターンが多いです。

 

まずはこの16分音符でブリッジミュートを綺麗に刻み続けることが出来るようになる必要があります。

 

ピッキングの角度

筆者の奏法が必ずしも唯一絶対の正解ではないことを最初にお断りしておきます。

筆者progreはこの手の刻みを綺麗に行いたい場合、ピッキングの角度は平行アングルを意識して弾いています。


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ちょっとカメラが遠くて見えづらいですが、Vo & GtのJames氏はメタル界では刻みの大御所です。

ストラップをかなり下げて弾いているので、厳密な並行アングルは難しいですが、かなり平行アングルを意識した弾き方になっています。

 

実際試してみるとよくわかるのですが、ピッキングの角度を順アングルにすればするほど滑って弾きやすくなるかと思います。

一方で、角度が付く程ピックと弦が擦れる音が多く混じります

この擦れる音が多くなると、ブリッジミュート奏法特有の音の太さが段々と失われます ので、筆者個人としてはこれを良しとしていません。

同じ様に感じたギタリストさんは、出来るだけ並行アングルを意識してピッキングの練習をすることをオススメします。

 

勿論、常にこのピッキングを行うわけではなく、フレーズや出したい音質に応じてアングルは使い分けましょう(^^)

 

ピックを当てる深さ

様々なギター教則系のネット記事や動画を拝見すると、近年ではこちらの方が重要視されている様に感じます。

どちらが重要とかは優劣は無いと思いますが、ピックの角度同様に重要な要素であることは間違いありません。

 

ピックを当てる深さ、と言われてピンと来ないギタリストは、まずはピックを持った時の指先からピックの先端が出ている長さと捉えてみると良いでしょう。

あまり意識したことがなければ、普段の持ち方からより短く持ってみたり、長く持ってみたりして弾き比べてみてください。

当たり前の話ですが、

  • 短く持てばスムーズなピッキングが出来る分、ピッキングの強弱は付けにくくなる。
  • 長く持てばしっかり弦を弾けるので強弱はつけ易くなるが、速くピッキングすると引っ掛かり易くなる。

普段の練習…特に基礎練習として運指練習を行っているギタリストさんは色々と試してみることで、どのくらいのスピードに対してどの程度の長さで持つのが適切な範囲かを把握することが出来るかと思います。

 

ある種、ピッキングハーモニクスの応用とも言えるかもしれませんが、ピックを持つ長さというのは演奏中瞬時に変えることも出来ます。

ピッキングハーモニクスを掛ける時は一瞬普段より短く持つ様に親指をピックの先端側に寄せますよね?あの要領です。

筆者自身、普段は引っ掛からないギリギリ長めの長さ(=出来るだけしっかり先端を出す)でピックを持っていますが、ピッキングハーモニクスや速いフレーズを弾く際は少しだけ短く持つ様に持ち方を調整しています。

 

ツインリード

主にはAメロの後半、ギターソロの後半でしょうか。

欧州メタルにツインリードは欠かせません。

上松メタルというジャンルを広義の意味で歌謡メタルとすれば、かの有名なX JAPAN然り、ツインリードは欠かせない要素になります。


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イントロ後半とAメロの一部、ギターソロの後半辺りは正にツインリードならではのハモりですね。


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筆者が幼少の頃に出会ったのがX JAPANであれば、学生時代の終わり頃からの出会いがこのVersaillesというV系メタルバンド。

X JAPANへのリスペクトを感じつつ、より現代的なテクニックを楽曲に昇華させていてとても好みです(^^)

 

ハーモナイザーの限界

さて、話をROZEN HORIZONに戻しましょう。

ツインリード編成のバンドで良く聴くことが出来るこの手のハモりが入っているリードフレーズ。

ハモりの度数が一定ならバンドにギターが一人でもある程度再現は可能です。

ある意味、二人で弾くより綺麗にハモることが出来ますよね。

 

しかしながらハモりの度数が一定でなかったり、動きの違うフレーズを互いに弾く場合、ハーモナイザーでは再現は困難です。

 

今回の場合、一部がこの後者に当たります。

 

最近では同期音源を手軽に作成出来るので、バンドのドラマーが対応可能であればそれもありかもしれません。

それでなくとも、一定の度数のハモりの部分のみハーモナイザーを使って誤魔化すのもアリでしょう。

ただ、出来れば(人生で一度くらいは)ツインギター編成でしっかり互いの弾くフレーズを確認して、ツインリードの醍醐味を味わって頂きたいなと思います(^^)

 

ギターソロ (3:35〜)


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※離れてしまったので演奏動画を再掲しています

 

スタートはオクターヴ下のハモりですが、途中から違う度数のハモり、最後は違うフレーズと、一人で弾くには難しいので、前項の方法をご参考に弾いてみてください。

 

フレーズそのものはそんなに難しくはない…と思いますが、途中音が階段状に行ったり来たり動く部分はミスしやすいので、筆者progreも気を遣う部分です^^;

 

最後に

今回の記事も筆者の趣味に寄った紹介が多く入ってしまった記事になってしまいましたが、この楽曲を弾くには参考になるハズだと思ってご紹介しました。

この記事をご覧のギタリストさんも、自分が好きな音楽やギターを始めるきっかけとなった音楽等、多くの「ルーツ」をお持ちだと思います。

その「ルーツ」をとことん掘り下げていくことで、より自分に必要な技術が磨かれていくのではないでしょうか。

 

これからこの楽曲をコピーするギタリスト、或いは既に弾けるギタリストさんの確認のお役に立ったら幸いです(^^)

 

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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