はじめに
前回の記事では、演奏動画投稿は大変なのでまずは気軽に音声投稿出来るnanaというSNSアプリをご紹介しました。
しかしながら演奏解説となると音声だけでは厳しいので、やはり動画の方が多くの情報を伝えられるという点で圧倒的に優れていると言えますよね。
今回は手軽に演奏動画を作成出来る機材を紹介したいと思います。
動画作成はハードルが高い?
私が普段ギターの演奏動画を作成する際は、
①Kemper (プリアンプ) → iRig Pro (インターフェース) → iPad等のiOS端末のGarage Bandで録音 → 音声はモニタースピーカーからそれなりの音量で出力
②スマホで撮影(スピーカーの音がそれなりに入るように)
①②を同時に行い、①の音声ファイルと②の映像ファイルをiMacのiMovieでぴったり合わせた後、②の音声は切り離して削除、というやり方を基本にしています。
※どちらの動画も、広告収益権を著作権者に放棄することで、アップロードを維持しています。著作権問題については今回は割愛します。
Garage Band等のDAWソフトを使うことで、
- ギター2本の場合は音源をセンターに、ギターを左右に
- ギター1本の場合は音源を2トラック、左右に振ったものを使用
とすることで、自分の弾くギターをかなり明瞭に聴かせることが出来ます。
ただ、こちらの手法は作業や編集に多少の手間を伴いますよね。
手軽とは言い難い手法でしょう。
GO MIXER
そこで今回ご紹介するのがGO MIXER (Roland)という機材。
本家HPを観て頂ければ一目瞭然ですが、スマホと楽器をこちらに繋ぐだけで、スマホのカメラから Line録音で動画撮影が出来るという優れものです。
※電源はスマホから供給されます。
本家HPから使い方の動画もありますので、ご紹介しますね。
GO MIXERを使った演奏動画の実例
では、実際に我々の様な一般人がこれを使って演奏動画作成するとどの程度のクオリティなのか?
私の場合は、キーボード(シンセ)の演奏動画でよく使います。
接続順は・・・
- iRig Keyやmicro Key air等のMIDI鍵盤 → iPad等のiOS端末 → GO MIXER
- スマホ (私が保有する対応スマホはXperia Z4) → GO MIXER
- (原曲音源を使う場合は) iPod等 → GO MIXER
後は各音量を調節後、スマホで撮影。ヘッドフォン端子からモニターも出来ます。
撮影した動画ファイルはそのままYouTube等にup出来ます。
※楽曲の著作権に対しては、前述同様。
どうでしょう?少なくとも、スマホカメラだけで撮影するより音もノイズレスでクリアに聴こえるのではないかと思います。
デメリット
この様に簡単・手軽なGO MIXERですが、私が冒頭で述べたギターの演奏動画作成手法と比較していくつか劣る点も列挙しておきたいと思います。
電源はスマホ依存
これは手軽さというメリットを出してもいるわけですが、逆に言えばスマホの電池がなくなればアウトです(笑)
まぁそれ程電池消耗が激しいわけではないので数時間は保つと思いますが、十分に充電されていない状態で動画作成を開始すると辛い場面もあるかもしれません^^;
対応機種が少し古い
実例動画では全てXperia Z4 (フルHD)を使用していますが、冒頭で言及したギターの演奏動画で使うスマホは、この記事を書いている段階ではXperia XZ (4K動画)です。
機種に寄っては対応機種外でも、うまくUSB-Cへの変換端子等を駆使して使える機種もあるようですが、私のXperia XZ (au版) では作動しませんでした。
音声をステレオで左右に振ることが出来ない
個人的に一番致命的なのがこちら。
演奏楽器以外に外部音源を使う場合は、全てセンター録音となってしまうと音が混み合ってしまう印象を受けるのが残念です(-_-;)
逆に、弾き語り等の音数が少ない音楽の演奏動画にはその手軽さはとてもメリットと言えますね(^^)
最後に
後半は色々とデメリットも列挙しましたが、要は手軽さが売りなわけで、ステレオで左右に降るとか凝った演出をする場合はそれなりに凝った機材を使いましょうということですよね^^;
ギターと歌といった弾き語りであったり単体の楽器の演奏動画を撮るにあたっては、こんなに手軽で素早く作業が完結する機材はなかなか見当たらないのではないでしょうか?
これから演奏動画を作ってみたいが、色々機材を揃えたり動画編集ソフトの使い方を覚えたりするのが面倒・・・という方にはとてもオススメですよ(^^)