週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

(自分にとっての)理想のエレキギターとは?③【仮説提起編】

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※公式より引用

Abasi Larada 8 | 8-string Multi-Scale Guitar | Abasi Concepts

前回から続きます

エレキギターについての考え方を整理してみようというのが今回の試み。

 

あくまで筆者progreの音楽的志向に基づいたものではありますが、普段からツラツラとギターについて考えていること…

そこで調べた知識や実践した経験が、この記事をお読み頂いたあなたの参考になれば嬉しいです(^^)

 

前回までの記事はこちら

 

 

エレキギターの摩訶不思議

エレキギターって、エレキと言うからには電子楽器なわけです。

実際、弦振動をピックアップで拾った音(電磁誘導)を電気信号としてボリュームやトーン等の回路を経由してアウトプットジャックからシールドへ伝達されます。

 

音質に重要なのは弦とピックアップ&サーキット(回路)類だけ?

これは当然の疑問だと思うのは筆者だけではないハズ…

エレキギターが電子楽器であるならば、音質に影響するのは弦とピックアップから先のサーキット類だけではないのか?

 

勿論、これらは音作りの中でも重要であり、特にピックアップ交換は多くのギタリストが比較的最初に手を出し易い改造なのではないでしょうか?

筆者progre自身も所有ギターのほとんどで試してきました。

ピックアップは特に変化がわかり易いので、自分の好きなギタリストが使っているピックアップに交換して音を近づけようとするのは鉄板の手法と言えます。

 

ピックアップ並に音が変化する《木材》

これもギタリストの間では常識ですよね。

でも、何故配線類以上に変化がわかり易いのでしょうか?

筆者は理系では無いので全く理屈がわかりませんが、たしかにエレキギターに於ける木材というのは音質を大きく特徴付ける重要な要素です。

 

ボディ形状も無視出来ない

かなり特殊な変形ギターを覗いて、エレキギターというのは100年足らずの歴史でほとんど形式がパターン化されているのではないかと思っています。

Fender社に代表されるストラトキャスターテレキャスターGibson社に代表されるレスポール、SG…

セミアコ類は詳しくは無いですが、Gibson社はじめGreco社等多くの著名なメーカーから名立たるモデルが多くあります。

変形ギターとはいえ、Vやエクスプローラーはかなりの認知度ではないでしょうか?

 

筆者なりのボディ形状に於ける仮説

数え上げればキリがないのでこのくらいにしますが、どのモデルも特徴的な音を出すという前提の元で、かなり乱暴な仕分けを行うと、

  1. シングルカッタウェイ(テレキャスレスポール等)
  2. ダブルカッタウェイ(ストラトやSG、ES335等)
  3. カッタウェイの無い変形(V等)

この3種類に大別出来るのではないかと筆者progreは考えています。

一般的なところではテレキャスターレスポールの関係なんかが面白いですが、現に過去の変遷を追ってみると、テレキャスレスポールの要素を取り入れたモデルはかなり頻繁に出ています。

 

ペグ・ナット・フレット・ブリッジ

この辺も弦が直接触れる部分として音質に影響を与える重要な要素とされていますよね。

 

ジョイントプレート

最近色々と調べていて発見したのが、ボルトオンタイプのギターに於けるジョイントプレートの存在。

www.digimart.net

例外としてボルトオンタイプでも、筆者の所有するStrandberg Boden OriginalやIbanez S2シリーズのように、ヒールレス加工の関係でプレートが付いていない(直接ビス留めされている)ものもあります。

 

この辺は試したことが無いので、是非やってみたいです(^^)

 

ここで仮説を提起します

簡単にエレキギター本体の部分部分に分けて書いて来ましたが、実際のところこれらの要素は互いに影響しあっているので、ここをこうすれば最終的な出音がこうなるというものではないことはギタリストの皆様も良く知るところ。

故に多くのギターを試したり、拘りのある一本のギターに色々と手を加えたりするわけです。

 

エレキギターは電子楽器ではありますが、非常にアナログな…例えるならデジタルアンプではなくトランジスタアンプのような非デジタル性を持っています。

全く同じ機材でも弾き手が異なれば…もっと言えば同じ弾き手でもその時々の本人や機材のコンディションで音が変化してしまうもの。

これだけ多くの要素が互いに影響しあっているエレキギターという楽器に、各パーツの個体そのものに対して絶対的な音質変化の定義を設けるのはナンセンスであると言えます。

 

各パーツの《質量比》が決め手にはならないか?

仮説を提起すると言っておきながら、中題程度の大きさなところに自信の無さが出ていますが^^;

 

余程特殊なモデルを除けば、エレキギター本体としてある程度の質量の配分は決まっています。

それは極端に質量非を変化させてしまうと、ギター本体の重量バランスが崩れてしまうからです。

エレキベースでよくみかけますが、ボディ材に軽い木材を使用して軽量化を図ったは良いものの、ネックやペグの剛性はある程度必要であるが故にヘッド側が重くなってヘッド落ちしてしまう…

※ヘッド落ちには重量バランス以外の要素が原因のこともあります

 

このようにある程度質量比が定められている中で、可能な限り何処を軽く(重く)して何処に質量比を持っていくか

よく、ボディ材を重くすれば音が重くなると言いますが、実はボディ材として比較的軽量なバスウッド材のみのエレキギターでも、パーツ類に重量があれば出音は重くなります。

これは筆者progreがMusicmanのJP7を使用した際に感じたことです。

しかし面白いことに、木材の重さというよりパーツ類の金属的な重さというのが何となくわかるんです^^;

同様にコンポーネント系ブランドのハイエンドギターには以外とバスウッドのような軽量な木材をボディ材としたり、近年流行りのロースト材を使用して軽量化を図っているモデルが多いです。

  • これも、より高価なピックアップやパーツ類の影響を出音に出す
  • ボディ材の影響を抑えて、ネック材の要素をより出音に反映させる

といった効果を狙っていると言われます。

 

つまり、どこに質量比を置くかによって狙っている音質に持っていくわけです。

必ずしも、重量がある=高価(あるいは音が良い)という公式は成り立たないのですね。

 

続きます

というわけで、しばらくは質量比に注目した音作りへの考察を続けたいと思います。

エレキギター界隈ではよく目の詰まった重たい木材が重宝されますが、逆にそれを活かしたいならば他の部分を軽量化することで出音への影響を最大化出来る…というのがこの仮説です。

 

次回は重量化や軽量化について書いていきましょう(^^)

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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