はじめに
Kemperをレビューする前に、音作りの構成要素を私なりにまとめてみましたというこの記事も、5記事目。
どうぞ最後までお付き合い下さいませ(^^)
エレキギターにおけるシールド(ケーブル)
電子楽器においてケーブルは様々な部分で使われます。
エレキギターにおいては、
- 本体内の配線
- 本体のアウトプットジャックに繋ぐシールド
- (プリアンプ等含む)エフェクター間のパッチケーブル
- アンプ等へ繋ぐシールド
- ワイヤレス
- スタックアンプのスピーカーケーブル
一般的にはこの辺でしょうか。
本体内の配線
前回の記事でも取り上げましたが、私はクラフトマンの知識が無い為、配線やハンダの違い等への言及は避けさせて頂きます^^;
アウトプットジャックに繋ぐシールド
一般的にシールド比較で対象となりやすい部分ですね。
私も今まで複数メーカーの複数商品を試してきましたが、1個人では余程好きでないと大手メーカーを全て網羅するだけでも困難かと思いますので、私が今回改めて調べた中で、良さそうな比較サイトをご紹介しますね。
メインどころのメーカーさんの主力商品がよくまとまっています。
私が使ってきたシールドメーカーと、その特徴
私がシールドを意識するようになってから使っていたものをご紹介します。
※改めて公式サイトで確認していますので、かなり昔に使っていたものに関してはアップグレードされている可能性もあります。
Providence F201 "Fatman"
最初のシールド探りは大学入学したて頃だったでしょうか、「シールドで音を太くする」というのを狙って探していました。
こちらはProvidenceのシールドの中でも、低域重視のモデルです。
とは言え、音がこもるのではなく、クリアな低域を狙うというのが正しい表現かと思います。
5mのS/Lを2本使っていましたが耐久性もよく、満足しておりました。
BELDEN #9395
ギターの上達もあってか、段々と低音の膨らみを抑える音作りを目指すようになっていました。
Providenceが経年劣化で接触不良を起こすようになったのをきっかけに、リードギター寄りの友人が使っているというBELDENを色々と比較して、こちらを選びました。
当時プラグは金メッキという謎の偏見を持っていたので、銀色プラグで音が良いというのに衝撃を受けたのを覚えています(笑)
CAJ
その傾向はより顕著になります。(一時期EX Proも経由したかもしれません)
狙う音は同じで、中高域をメインにフルレンジで伝えてくれる音を狙っています。
今もメインで使っているのでひいき目かもしれませんが、高周波帯が全く死なずに出てきます。
同社製のバッファーエフェクターもそうですが、正にフルレンジ系の音ですね。
ギターの美味しい部分を押し出すとかではないので、最初に弾いた時はちょっと下手になったように感じてしまいました(笑)
人によっては高域がうるさく感じられるかも。
私の中で真逆のメーカーがモンスターケーブルですね。
友人が使ってましたが、あのケーブルの中低域は凄いと思います。
パッチケーブル
出しているメーカーがほとんど一緒なので細かい比較は割愛しますが、重要な点がまず一つあります。
インピーダンス
前回や今までの記事で何度か触れましたが、バッファーによるギター信号の状態によっては、理論上ケーブルの影響度が低くなります。
ギター本体
アクティブピックアップor回路があるかどうかで、ギター信号がハイorローインピーダンスか変わります。
アクティブで既にローインピーダンスの場合は、上述したアウトプットジャックに繋ぐシールドについても、影響度は低くなります。
その場合は、電線よりもプラグの耐久度重視で選ぶのもありでしょう。
エフェクター
パッチケーブル前のエフェクターが(全て)トゥルーバイパスの場合は、そのエフェクターがOFFの時、ギターの信号はハイインピーダンスのままです。
この場合はパッチケーブルの影響度も高くなりますので、慎重に選びたいですね。
多くのエフェクターの場合はバッファーを通しますので、実はパッチケーブル自体の影響度は理論上低い。
プラグの耐久度や、取り回しのよさと作りの丁寧さなんかで選びたいですね。
アンプへ繋ぐシールド
上述の通り、パッシブピックアップ・回路で全てトゥルーバイパスのエフェクターorアンプ直でもない限り、影響度は低いです。
全く影響がないわけはないでしょうが、ここもプラグ等の耐久性重視で選びたいところですね。
ワイヤレス(番外編)
最近はLine 6等からアマチュアでも十分に使える品質・コスパのワイヤレスが出ていますよね。
私の周りでも使っている方を当たり前に見かけるようになりました。
正確な知識では無いかもしれませんが、一応このワイヤレスもローインピーダンスに変換されていることになるはずなので、そこから先のケーブルの影響度は低いはずです。
昔のワイヤレス製品が嫌がられていたのは、このワイヤレス機材のバッファーの品質によるものだったのではないでしょうか。
逆にこれも一つのバッファーエフェクター(回路)と考えて音作りするのもありなのかもしれませんね。
スタックアンプのスピーカーケーブル(ラックタイプ含む)
スタジオにあるスタックアンプを使う際に、スピーカーケーブルまで意識している方は少ないのではないでしょうか?
これ、結構変わります。
いや、多分、スタジオに常設されているスピーカーケーブルがコスパ重視だからでしょうけど、こだわりたい方は持参しましょう。
※受ける信号が根本的に違うので、絶対にギターシールドで代用してはいけません!
私もKemper (プリアンプ)→ Fryette PS-1 (パワーアンプ) → キャビネットと繋ぐので、自前のスピーカーケーブルを持っています。
比較検討したい方はこちらのサイトが参考になります。
最後に
シールドの音質を比較検討するのも重要ですが、どの段階の信号を通すケーブルなのかというのも重要なので、今回はそちらを重点的に解説しました。
こちらを踏まえた上で、音質変化の影響度が高い部分のシールドで音質比較すると、より好みのメーカーや商品が見つかりやすくなるのではないでしょうか。
音作りの信号順に進めると、次回はやっとアンプの話になります。
最後までお読み頂き、ありがとう御座いましたm(_ _)m
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