週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN) フラゲしてギター弾いてみた

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※公式より引用

bang-dream.com

 

はじめに

2021年1月27日(水)。

この日はBanG Dream!コンテンツで、RAISE A SUILEN(以下、RAS)の6thシングル発売日。

その前日にCDをフラゲして1曲コピーしましたので、奏法解説記事にしたいと思います(^^)

 

 

カップリング曲

新譜をフラゲして演奏動画にしたわけですが、実はこの曲はカップリング。

A面のタイトルトラックではありません。

A面のmind of Prominenceも良い曲です(^^)

2番のAメロやギターソロ等、局地的にはこちらの方がテクニカルな面もあったのですが、楽曲全体の雰囲気がカップリング楽曲であるJUST THE WAY I AMの方が好みでした。

加えて、このカップリング楽曲は発売時点で未だガルパ(スマホゲーム)にも実装されておらず、YouTubeで公開された事前試聴動画以外に情報が無かったので、曲全体の様相が未知であったというところも大きいです。

 

奏法のポイント

  1. チューニング
  2. メインリフ
  3. リフをカッコ良く弾く
  4. ギターソロ

耳コピにて音取りしています


JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】

 

チューニング

まず特筆すべきはこの楽曲のチューニング。

現実にRASのメンバーがライヴで演奏する際にどのチューニングのギターを採用するかはわかりませんが、この原曲の最低音はC(=ド)です。

一般的なギターのレギュラーチューニングの最低音はE(=ミ)なので、それよりも2音程低い音を出す必要があります。

 

ドロップCチューニング

Cという最低音に対応する為に7弦ギターを採用したり、通常の6弦ギターを全弦2音下げにしても良いのですが、現実のRASの使用機材を鑑みるとおそらくドロップCチューニングで対応してくると思われます。

 

ドロップCチューニングとは、ドロップD(6弦のみ1音下げる)チューニングの応用で、

全弦1音下げ+6弦のみ更に1音下げ(=2音下げ)

(6弦から順に)C→G→C→F→A→D

となるようにチューニングします。

 

RASの楽曲としては特に珍しいわけでもなく、過去のいくつかの楽曲でも採用されているチューニングです。


【公式】RAISE A SUILEN「EXPOSE ‘Burn out!!!’」ライブFull映像【Poppin'Party×SILENT SIREN 「NO GIRL NO CRY」DAY2】


【ヴァンガードED】Takin' my Heart (RAISE A SUILEN) ギターfullで弾いてみた【BanG Dream!】

 

弦のテンション(=緩み)

通常、エレキギターに張る弦のゲージ(=太さ)は09〜42又は10〜46です。

※筆者progreは9.5〜44を採用しています

初めてこのチューニングを試してみると驚きますが、弦がダルンダルンになってしますと思います^^;

 

筆者はこの手のドロップチューニングの場合は、10〜52のゲージを採用しています。

 

メインリフ


【Tab譜付奏法解説】メインリフ其の1@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

この楽曲の顔とも言える印象的なリフ。

楽曲全体をカッコ良く聴かせられるかはこのリフに掛かっている…と言うと少し大袈裟ではありますが、あながち間違いでもありません。

 

ドロップCチューニングでDmのリフ

私の耳コピが正しいとは限りませんが、おそらくこのリフの最低音は低いレの音。

ヘヴィミュージックよろしく積極的にリフの中に入ってくる音と思われます。

 

先述の通り、この楽曲のチューニングがドロップCであったとすると、最低音はレより更に低いドになります。

6弦の開放弦はドになるので、レの音を出すには6弦2フレットを押さえるしかないのです(-_-;)

 

少々運指が厄介なことになりますが、あらかじめ押さえる指を決めておけば物理的に困難ということはありません。

 

3弦2フレットをベンドする

ただキレイに運指をなぞるだけではなく、ちょっとしたテクニックを追加してみましょう。

このリフの一つのまとまりの最後の音(=動画だと3弦2フレット)を弾く時に、弦をベンド(=チョーキング)するつもりで音を入れてみます。

ちょっと原曲っぽいニュアンスが加わるハズです。

 

少しだけ音楽理論的な話をすると、Dm(=レ・ファ・ラ)というコードに対して♭5(=ラ♭=ソ♯)という不安定な音を奏でるか奏でないかという更に不安定な音程を、ソ↔ソ♯で表現するというもので、ヘヴィミュージックのリフではよく使われるんです。

古来、教会音楽では♭5は「悪魔の音」と呼ばれたとか呼ばれないとか。

※ご参考

"音楽に潜む悪魔"と呼ばれたコードの歴史 | Fender

 

リフをカッコ良く弾く

今しがたメインリフの解説をしたばかりですが、この楽曲はギターリフを繋げた様な構成になっており、あらゆるリフをカッコ良く弾くことが重要なポイントであると感じました。

したがってここでは楽曲内のリフをパターン別に解説していきます。

 

1番Aメロのバッキング


【Tab譜付奏法解説】1番Aメロ@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

使うコードも少なく、移動も少ないので簡単と言えるかもしれませんが、音を出すところと止めるところを明確に出来るかがポイント。

途中、16分音符の裏拍に当たる部分をアップピッキングで弾いているのも、リズムの安定性を意識してのことです。

勿論、リズムに自身のある人は全てダウンで弾くのもアリです。

その方がアクセントは強く出やすいですからね(^^)

 

サビ前半のバッキング


【Tab譜付奏法解説】サビ前半@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

目立つリードに対して地味かもしれませんが、ドラムパターンとリンクしていてとても格好良いリズムギターです。

ここも音の出し入れが重要ですね(^^)

 

メインリフ其の2


【Tab譜付奏法解説】メインリフ其の2@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

この曲のもう一つのメインリフ。

同じく音の出入りが重要なのですが、開放弦の音を切る切らないというメリハリを付けるのが実は難しいです。

 

開放弦が鳴っているのをミュートする場合は、出来るだけ複数の指で・両手をうまく使ってミュートしないと、弦に触れる音や意図しないハーモニクスが出てしまったりしますので要注意です。

 

2番Bメロのバッキング


【Tab譜付奏法解説】2番Bメロ@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

音を切る切らないとか、ドラムパターンにしっかり合わせるとかは同じ。

ここでは更にブリッジミュートの有無が加わってきます。

より音のキレにパターンが増えてくるわけですね。

 

リフの基本を習得する良い教材

とても細かく解説しました。

正直リードフレーズや後述するギターソロに比べるとどうしても地味に思われがちで、弾く音も動きが無いのであまり注意して弾くことは無いというギタリストさんも多いかもしれません。

筆者progreの大好きなプログレメタル系ではもっと複雑な、ギターソロの様なリフも出て来ますしね。

 

しかしながら、ヘヴィミュージックを始めとするロックな楽曲のギターは、リフが上手く弾けるかどうかで判断されると私は感じています。

ぶっちゃけソロがヘナヘナだったり、多少テキトーでも、ギターリフが格好良い名曲ってかなりあります(失礼)。

 

ギターソロ


【Tab譜付奏法解説】Gtソロ@JUST THE WAY I AM (RAISE A SUILEN)

 

さて、この楽曲のギターソロは決してヘナヘナでもテキトーでもありません(笑)

BanG Dream!プロジェクトに於けるRAISE A SUILENというバンドのジャンルはEDMという設定になっています。

この楽曲もその手のジャンルに大別されても差し支えないと思いますが、そんな雰囲気で進んでいたところにいきなりギターヒーローばりのギターソロが入ってきますw

 

とてもハードロック(ヘヴィメタル?)なギターソロでありながらも、特段速弾き等の難しいフレーズが入っているわけではありません。

しかしながら、ただ音を取ってなぞるだけではギターヒーロー感は決して出せないでしょう。

 

音の動き方に気を配る

ある1音を弾く時に、

  • そのまま弾くのか、スライドで下(上)から入るのか
  • ジャストのリズムで入るのかタメるのか
  • 音は早めに切るのか、ギリギリまで伸ばすのか

他にも色々とありますが、考えて書き出してみると実に多くの要素が考えられます。

上の奏法解説動画に出て来るTab譜にも書ける部分は書きましたが、ソフトの都合上書ききれない・表現出来ない部分もありました。

 

この辺り、意識する要素をどれだけ知っているか・表現出来るかというのは、正に感情表現の部分であり、メロデイを奏でるギターソロが曲の中でどれだけ生きてくるかに関わってくると思います。

 

ヴィヴラートに気を配る

上述した音の動きの中の一つですが、

  • ヴィヴラートを掛けるか掛けないか
  • どのタイミングから掛け始めるのか
  • 掛ける音の幅をどうするか
  • 音を動かす速さはどうか

ざっとこんなところでしょうか?

 

筆者progre自身は出来るだけ1音(2フレット)くらいの音幅を8分音符くらいのゆっくりめのスピードで掛けられる様に意識しました。

最後のハモりと重なるところで周期が合わず、うまく表現しきれなかったのが反省点でしたが…まだまだ精進ですね(-_-;)

 

最後に

フラゲして弾いた演奏動画はかなりの数あるのですが、奏法解説記事に出来ているのはほんの一部。

これから徐々に過去に遡って記事にしていきたいと思っています(^^)

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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