はじめに
当ブログではBanG Dream!プロジェクトを始め、ラブライブ!プロジェクトといったメディアミックスコンテンツの楽曲を主にギターの奏法解説記事として多く取り扱って来ました。
そんなメディアミックスコンテンツで無視出来ないのが今回当ブログで初めて取り上げるウマ娘プロジェクト。
2016年から始まっているのでそれなりに年数を重ねて来たコンテンツではありますが、2021年2月、(配信延期もあって)満を持して配信が開始されたゲームアプリとコロナ禍という世情も相まって人気に火がついたのは誰もが知るところであります。
演奏動画を投稿した2021年春当時から1年以上経過してしまっていますが、改めて奏法解説記事に起こしてみたいと思います。
ゲームアプリ1章
今回取り扱う「はじまりのSignal」という楽曲は、スマートフォンゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」のメインストーリー1章の最後で開放される楽曲です。
いきなり原曲音源を聴いてコピーすることは何の問題もありませんが、せっかくならゲームをプレイしてみてからこの楽曲に向き合うとまた違った景色が見えるのではないかと思うのでオススメです。
アニメ2期
ゲームアプリが配信されたのが2021年2月。
同クールでアニメ2期が放送されておりました。
メジロマックイーン(CV.大西沙織)
あまり書くとネタバレになってしまうので避けますが、このはじまりのSignalという楽曲は劇中に出てくるメジロマックイーン(かの名馬ではなく、それをモチーフとしたウマ娘)が歌います。
アニメ2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンを中心に描かれており、筆者個人としては是非ともアニメ1期〜2期までを履修してからこの楽曲と向き合って頂きたいと思っています。
この楽曲の演奏動画を収録したのがちょうどアニメ2期12話をリアタイした後だったので、精神的にとても辛かったのを覚えています^^;
※気になる方はアニメを見てね
TAB譜委託販売
当楽曲はPiascoreにてTAB譜の委託販売も行っております。
要所要所ではTAB譜付奏法解説動画もYouTubeにて無料公開しておりますが、バッキングはじめ楽曲全体を通してのコピーや、バンドでのパート分け等を想定した場合はどうぞこちらの有償TAB譜をご利用ください。
奏法のポイント
- イントロ・ブリッジ・アウトロのリード
- 2番Aメロ
- ギターソロ
※チューニングはレギュラーです
イントロ・ブリッジ・アウトロのリード
このセクションに関しては、YouTubeにTAB譜付奏法解説動画を無料公開しておりますので、こちらを貼っておきます。
音作り
音色というのははっきり言って弾き手の好みではあるのですが、この手のポップなアイドルソングの場合は、フュージョンライクなある程度しっかり歪んだ(ただし余計なノイズが出ない程度)オーヴァードライヴor浅めのディストーションが良いと思います。
筆者progreもこの演奏動画ではFREADMAN BE-50 DELUXEのBEチャンネル(クランチ〜オーバードライブ)をKemperにプロファイリングしたRigを使用しています。
ニュアンス勝負
TAB譜を一部無料公開してはいますが、この譜面をただナゾッただけでは淡白な演奏…というかちょっと失礼な言い方にはなりますが、のっぺりして素人感のある演奏になってしまうかと思います。
スライドやヴィヴラート・チョーキングなどを駆使して、メロディが活き活きと聴こえる様に研究しましょう。
上述したフュージョンライクな音質というのが、ここでも活きてくるのではないかと思っています。
2番Aメロ (1:58〜)
今度はギターとクリックのみの演奏動画を貼っておきます。
2番のAメロ…更に言うとその後半部分です。
ここでも印象的なリードフレーズが出てきます。
一般的にVoが歌っている後ろでギターが目立つというのはあまりよろしくはないのですが(笑)、1番と少し違った印象を聞き手に与えるというアレンジですので、ちょっとしゃしゃり出て来て気になるくらいが丁度良いのではないかと筆者は思います。
ここでも上述したニュアンスが物を言うと思います。
聞き手に刺さる演奏を心掛けたいですね。
ギターソロ
昨今の「ギターソロを聴き飛ばす」現象に逆らうかの様なギターオリエンテッドなギターソロ。
尺も前半と後半に分けられる程に展開出来るだけの長さがあります。
このソロは起承転結を意識したベーシックな構成と言えるでしょう。
前半(起・承)
1〜3小節目はスライドで入るメロディ(起)から、4〜8小節目にかけてチョーキングを絡めてギターソロ全体を大きく膨らませる(承)イメージです。
テンポはかなり速いし、所々ハンマリングやプリングがトリルの様に絡んで来ますが、全体的にゆったりと弾くのがポイントではないでしょうか。
後半(転・結)
9小節目〜は転調も相まって正に転の展開。
フレーズもアルペジオの様な細かいフレーズに変化します。
前半とは違って弾き方もコンパクトにすると雰囲気の違いを出すことが出来ます。
筆者は更にピックアップセレクターをリヤ→フロントに変化させて、音色面でも印象に変化を持たせる様にしてみました。
13小節目〜はスキッピング(音飛び)フレーズから段々と音階も上がっていき、最後はスライドとチョーキングで〆る(結)。
最後のサビ前のセクションになるので、Voにしっかりバトンを渡しましょう。
最後に
如何だったでしょうか?
この楽曲を弾こうとするギタリストであれば、何を今更という様な退屈な内容だったかもしれませんね^^;
しかしながら、それはそれでこう言ったニュアンスや感情表現は大事なのだということを再確認して頂ければと思います。
筆者progre自身も自分が唯一絶対の正解を会得しているなどとは微塵も思っておらず、楽曲をコピーする時は多くのギタリストさんの演奏動画を参考資料として拝見させてもらってます。
これは単に自分より上手いか下手かを観たいのではなく、どうやって・何を気にして弾いているのかを知りたいからです。
筆者の演奏動画やこの奏法解説記事が、多くのギタリストの(良くも悪くも)参考となったら嬉しい限りです(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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