はじめに
約一年前にもお盆の時期に尊敬するミュージシャンを悼む意味で、2曲ほど演奏動画と奏法解説記事を投稿しました。
前者は以前より追悼の意を以て投稿したいと思っており、後者はその企画を実行している最中に故人となってしまったので、急遽投稿した経緯があります。
一方で、前者を企画する際に投稿を迷っていたバンドがありました。
Children of BodomのAlexi氏が亡くなった2020年末と同じ年、年初に亡くなっていたRushのNeil Peartです。
当ブログで筆者progreがDream Theaterというプログレッシブ・メタルバンドに影響を受けたと度々言及してきましたが、そのDream Theaterが強く影響を受けたバンドの一つがこのRushというカナダのバンドです。
今回は僭越ながらこの大御所バンドの楽曲を追悼の意を以て弾かせて頂きました。
御本人による奏法解説動画
惜しくも故人となってしまったのはRushのDrですが、GtのAlex氏によるこの楽曲の奏法解説動画が存在します。
要所要所のフレーズをTab譜付きで解説してくれているので、私ごときが敢えて何か奏法解説を述べる必要はありません(笑)
従って、今回は弾いてみた感想などを中心に書いていきたいと思います。
演奏動画収録で苦労した部分
固定のBPMではない
この楽曲が収録されているアルバムが発売されたのが1980年。
当時まだまだクリック等でガチガチにテンポを固めた収録をするのは稀だったのではないかと推察します。
特にプログレッシヴ・ロックの様な変拍子やテンポチェンジを多様した展開美な楽曲が多いバンドでは尚更なのかもしれません。
要所要所で演奏が原曲音源とズレて聴こえてしまっておりますが、ご勘弁を^^;
イントロのメインリフ
この楽曲の第一印象とも言えるメインリフ。
基本的には4拍子で2パターンを交互に繰り返すフレーズですが、イントロの裏のリズムが変拍子(又はポリリズム)に合わせて途中「交互ではない」箇所があるんです。
これをクリックなしで音源に合わせる為に何テイクかを要しました(-_-;)
間奏(?)〜レゲェ風(?)セクション前の変拍子 (3:33〜)
この部分についても冒頭に紹介した御本人の奏法解説動画で取り上げられておりますが、何度やってもなかなか合わない…
御本人のデモ演奏でも多少ズレがあったので、私も妥協しました^^;
この手の変拍子を絡めたユニゾンパートは、バンドで合わせると凄く楽しいんですよね(^^)
ギターソロ (4:18〜)
とてもハードロックでアドリヴライクなギターソロ。
せめて入りだけでもと原曲の雰囲気を完コピ目指して弾いている努力を暖かい目で見守って頂ければ幸いです^^;
音作り
演奏動画で使うのは初めてでしたが、Nural DSP Archetype:Petrucciを使用しています。
その名の通り、私の大好きなDream TheaterのギタリストであるJohn Petrucciっぽい音色が出せるプラグインです。
御本人のプロモーション動画もあります。
このプラグイン、モダン・ヘヴィネスな音色しか出ないのかと言えばそうではありません。
Dream Theater初期のプログレ・ハードや少し昔のヘヴィメタルを想起させるような少し音の遠い音色なんかも出せます。
プロモーション動画にもある4つのアンプタイプからクランチ(と言ってもかなり歪みますが)タイプを選択し、前段にコーラスペダル(これもプラグインに入っています)を掛けて、その他余計なエフェクトを切っていくと、これまた往年の雰囲気があるギターサウンドに仕上がりました。
筆者progreはDAWにLogic proを使っていますが、普段使っているKemper経由の音色や、IK Multimedia社のAmplitubeを使う場合とでは少々勝手が違いました。
…とはいえ、いつもと違うコンプを試したり(掛けなくても良かったかも)、EQでいつもしっかり伸ばしていた超高音域帯を整えたりと、ほんの少しの調整でそれっぽくはなったのかなと思っています。
改めて、RushのAlex氏シグネチャーモデルのHughes & Kettnerは良いなと思ったり…
(特にあの紫色が)
最後に
普段アニソンを演奏動画にすることが多い中、たまにヘヴィメタル楽曲をやっていたりはしていましたが、なかなかここまでコアなプログレハードを演奏動画にすることはなかったので、今回はとても貴重な機会になりました。
Rushは有名所の楽曲しか知らない身ではありますが、今回弾いたSpirit Of Radioの他にもTom SawyerやYYZなど、選択肢にあがっていた楽曲はあったのでまた折をみて挑戦したいですね。
故人の安らかな眠りをお祈り致します。
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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