先週末、Kalafinaのコピバンでスタジオに入った際に使う機会があったので、レビューしたいと思います。
Hughes & Kettner TriAmpとは
ギタリストなら知らない方はいないであろう…くらい有名な同社のTriAmp Mark Ⅱ。
あの青く光るアンプは、一度見たら忘れられないインパクトがありますよね。
初代TriAmpはあのNuno Bettencourt (Extreme) も使っていたそうですよ。
Mark Ⅲは2015年発売の後継機とされています。
Mark Ⅲ に期待していたこと
このアンプ、とても多機能なので詳しいスペックは本家HPや大手さんのレビューにお任せして、私がこのMark Ⅲを使いたかった理由は…
- 従来の独立3chに加え、各chのABモードそれぞれに独立EQ = 実質、独立6ch
- パワー管の種類と本数がパターン別に選択出来る
この二点が前々から気になっていました。
実質、独立6ch
同社のMark Ⅱは個人的にとても扱いやすく、今でもスタジオでよくレンタルするアンプです。
大体はメタル系やアニソン系なので、
- 1Aでクリーン
- 2B or 3Bでバッキング
- 3Aでリード
という使い方をします。
バッキングとリードでchが違う時は問題ありませんが、
バッキングが 3B (2A)でリードが 3A (2B)の時が問題でした。
私はバッキング時はTreble重視、リード時はMiddle重視なんですよね。
一方でMark Ⅲは同じchのABモードそれぞれにEQとVolが配置されています。
全て問題解決ですね!
パワー管の選択
個人的に今までで最も素晴らしいと思うアンプは、Road King Ⅱ (Mesa Boogie)です。
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
パワー管が種類別に選択出来るという発想は、このRoad Kingにもありました。(Progressive Linkageというそうです)
真空管についての詳しい知識はありませんが、この両アンプ共にEL34 (Marshal) 系が2本、6L6 (Fender) 系4本からパターン別に選択することが出来ます。
一般的にEL34系はレンジが狭く、鋭い立ち上がりで音がドライ、6L6系はレンジが広く、落ち着いた立ち上がりで音がウェットといったところでしょうか。
Mark Ⅲの音がケトナー(Mark Ⅱ)っぽくないというレビューをよく見かけますが、それはMark ⅡがEL34系のパワー管4本で100W(2本で50wにも出来る)というアンプである為、Mark Ⅲでは物理的に同じ音が出せないというところにも起因しているのではないかと思います。
ここは好みが分かれるところですよね。
私は歪み系のチャンネルは全て6L6系2本(50W)で試しましたが、立ち上がりが落ち着いたケトナーといった感じで好印象でした。
気に入ったので、今度kemperに取り込もうかと思っています。
※kemperについては、いずれレビューしたいと思います。
オススメですよ!