はじめに
2021年5月21日。
BanG Dream!プロジェクトのRAISE A SUILEN (以下、RAS) の公式バンドスコアが発売されました。
当ブログでは既に2冊分のオフィシャルバンドスコアを使って行った、
バンドスコア丸々1冊演奏動画&奏法動画企画。
今回もやりたいと思います!
TVアニメ「カードファイト!!ヴァンガード」OP
このバンドスコアの掲載1曲目を飾るのはデビュー曲であるR・I・O・Tではなく、3rdシングルのタイトルトラックであるInvincible Fighter。
カップリングのTakin' my Heartと共に、TVアニメ「カードファイト!!ヴァンガード」のOPとEDに起用されました。
これらの楽曲は、2020年に発売されたRASの1stアルバムERAにも収録されておりますので、チェックしてみて下さい。
奏法のポイント
- チューニング
- 印象的なクリーントーン
- Aメロのリフ
- ギターソロ
※チューニングはドロップD(=6弦のみ1音下げ)です
チューニング
BanG Dream!プロジェクトのリアルバンドに於いてRASの特徴の一つとして挙げられるのが、多彩なチューニングを楽曲に寄って使い分ける、というものがあります。
今回の楽曲はスタートのDコードが最も低い音であると推察されます。
故に、チューニングとしてはドロップD(=6弦のみ1音下げ)となると思われ、オフィシャルバンドスコアにもこのチューニングを前提に採譜されています。
印象的なクリーントーン
イントロ開始直後や、楽曲内のいくつかの箇所で聴こえるクリーントーン。
特にイントロとラストのサビ前は目立って聴こえる部分です。
コーラスエフェクトの二重掛け
クリーントーンの音作りはディストーションやオーヴァードライヴを始めとする歪み系の音色とはまた違った奥深さがあります。
クリーントーンにコーラスやフェイザー等の所謂「揺らし系」エフェクトを掛けるのも鉄板の手法と言えるでしょう。
今回筆者progreが使った手法はコーラスの二重掛け。
一般的な機材ですと、足元にコーラス系のエフェクターを2台同時に繋げてOnにするイメージです。
※実際は、Kemperに内蔵されているエフェクトで2重掛けしました
使うコーラスの種類を前段・後段で変えてみたりすると、また違った効果が得られます。
原曲の収録に使われたのかはともかくとして、この手法は通称クリスタルクリーントーンと呼ばれる音作りの定番手法の一つなので、ご存知なかったギタリストさんは今後覚えておいて損はないハズです。
Aメロのリフ
特に個別の奏法解説動画には起こしませんでしたが、筆者progre自身が弾いていてミストーンを出しやすい箇所だなと感じました。
BPM197の刻み
コードをジャカジャカ弾く時は8分音符もオルタネイトピッキングで弾きます。
一方、Aメロに出てくる様なパワーコードにブリッジミュートを掛けて弾く、通称「刻む」奏法では、このくらいのテンポでしたら8分音符は全てダウンピッキングで弾きたいところ。
慣れないとこのテンポは速く感じるハズです。コツは、
- いくら力んでも速くはならないと自覚すること
- 頭の中で自分が刻めている音をイメージ出来る様になること
です。
…とは言え、出来ないことをイメージするのは原曲を聴けば良いとは言え難しいかもしれません。
そこで、当ブログでは度々ご紹介させて頂いている、メタリカのジェイムス御大の素晴らしい刻みをご覧頂き、イメージを掴んでみて下さい(笑)
信じられるかい?
ドラムがこれだけハシッてるのに合わせて笑って歌いながら弾いてるんだぜ?
※外タレ日本語訳(通称、ヤング○ター)風
ギターソロ
ギターソロ…というより、その前の間奏入りがこの楽曲のギターで最も難しい箇所ではないでしょうか。
テクニカルな音楽ではこの手のユニゾン(他のパートと同じ音を弾く)フレーズは常套手段ですが、あまり聴き慣れていないギタリストさんもいらっしゃるでしょう。
弾けるテンポから練習する
あらゆる教則に書いてあるハズです。
難しいフレーズを攻略する最短ルートは、自分が確実に弾けるテンポまで落として弾くことです。
メトロノーム又はクリックは必須ですね。
何も全曲通してまでやらなくて良いので、曲の中でうまく弾けない箇所だけを徹底的にこの手法で磨きます。
オクターヴ奏法
ギターソロと呼べる間奏の後半は、アニソンではよく見掛けるオクターヴ奏法でメロディを奏でるパターン。
筆者progre個人の手法かもしれませんが、オクターヴ奏法は逆アングルピッキング気味で弾くと良い感じの音抜けと音色になる気がします。
先に述べたダウンピッキングのブリッジミュートでは平行アングルピッキング、少し前に解説したユニゾンのリードフレーズでは弾きやすさを優先した順アングルピッキング等、使い分けることでより自分がイメージする出音になっています。
かなり昔の記事に別の楽曲の奏法解説で詳しく述べているので、ご興味ある方はどうぞ(^^)
最後に
今までRASの楽曲はより自分が好むHR/HM路線を中心にコピーして来ましたが、この手の王道アニソン系RAS楽曲は初めて着手しました。
HR/HM系より奏法難易度は低めとは言え、RASらしい楽曲で楽しめました。
RASの魅力はライヴに於けるステージングも多いにあるかと思います。
本気でコピーならステージアクションも含めて考えているギタリストさんもいらっしゃるでしょう。
筆者progre自身はステージアクションにはあまり興味が無いので、奏法や音作りに特化した内容で演奏動画&奏法解説を行っておりますが、これをツーステしながら弾くというのはなかなか大変そうです
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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