週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

ここから先は歌にならない (Poppin'Party) ギター弾いてみた

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※公式より引用

bokurema.com

 

はじめに

YouTube始め演奏動画投稿を続けていると、楽曲のリクエストを頂くことがあります。

勿論、自分の予定が最優先ですので全てのリクエストにお応え出来るわけではありませんが、今回頂いたリクエスト楽曲は当ブログでも取り上げることの多いBanG Dream!プロジェクト(以下、バンドリ)の代表的なバンドであるPoppin'Party(以下、ポピパ)の楽曲。

まだ公式のバンドスコアは発売されていない段階ですので耳コピとなりますが、奏法解説記事として取り上げたいと思います(^^)

 

 

ミニAlbum「Live Beyond!!」収録

この楽曲は2021年8月18日発売のミニアルバム「Live Beyond!!」に収録されています。

bang-dream.com

 

耳コピしたTab譜を販売中です

この演奏動画を投稿した時点では公式のバンドスコアは発売されておりません。

筆者progreが耳コピで音取りした演奏となります。

今回耳コピで音取りしたものはTab譜に起こし、Piascoreというサイトで販売しております。

store.piascore.com

 

ぼくたちのリメイク

冒頭に述べた今回この楽曲を取り上げた理由は2つ。

1つはこの楽曲がアニメのオープニングとしてタイアップされている「ぼくたちのリメイク」という作品が、予想以上に面白かったからです。

mfbunkoj.jp

この記事を書いている2021年9月の段階ではアニメ1期が放映されている最中です。

 

アニメにはバンドリプロジェクトの声優さんも起用されていたり、音楽はElements Garden(以下、エレガ)のメンバーが携わっていたりしているので、気になった方は是非チェックしてみて下さい(^^)

 

2000年前後のV系楽曲

この楽曲を取り上げた理由の2つ目。

この楽曲そのものが筆者progreにとって何処か懐かしさを感じる要素が多かったからです。

 

作曲はエレガの藤田淳平さん

エレガの発足時からのメンバーの一人でいらっしゃいます。

筆者progreの大好きなAvant-garde HISTORYやSafe and Soundの作曲者でもあり、転調の使い方や一般的にあまり違和感の無い変拍子を効果的に使ってくるところが良いんですよね(^^)

あまり高度な音楽理論には明るくありませんが、今回取り上げた楽曲の転調の仕方(…は関係ないかもしれませんが)には個人的にPIERROTの雰囲気を感じました。


www.youtube.com

 

ギターはエレガの藤永さん?

クレジットを確認しておりませんが、原曲のギターを弾いているのはおそらくエレガの藤永さんではないかと思われます。

Roselia楽曲でも多く(全て?)が藤永さんの弾くギターであり、そのスタイルは90年〜00年代のV系の要素を多く感じ取ることが出来ます。

 

実際にこの楽曲でもアルペジオオクターヴ奏法でのリードパート等、随所で聴くことが出来ます。

 

奏法のポイント

  1. BPM190の刻み(特に3・4弦)

  2. 1番〜2番の間奏で弾くリードパート

  3. 1番と2番のキメ違い

  4. オクターヴ奏法のリードをメロディアスに聴かせる

※チューニングはレギュラーです

耳コピにて音取りしています

 

BPM190の刻み

バンドリ楽曲では最早このくらいのテンポで8分音符のブリッジミュートを絡めたダウンピッキングが出来るのは常識なのかもしれません(笑)

当ブログの解説記事でも何度も書きました。

筆者の弾き方としては、この手の刻みをする時は平行アングルでのピッキングを心掛けています。

 

加えてこの楽曲では、通常多様される6or5弦をルート音としたパワーコードだけでなく、4弦や3弦を使った刻みも多く散見されます。

6弦や5弦と違って4弦や3弦はは細く、力任せにピッキングしてしまうとピッチが余計に高くなってしまいます。

特にプレーン(すべすべした)弦である3弦は尚更その傾向が顕著です。

 

更に言うなら、ナット(0フレット)付近とそうでない(7f辺りから?)ポジションでは弦のテンションがまるで違うので、リードパートBメロで見られる様な4&3弦の9fでの刻みは、特に力の入れ具合には気を付けましょう。

ピッキングする手の手刀部分でブリッジミュートを行うと思いますが、いつもより更にブリッジの端でミュートすることを意識してみるのも有効です。

 

1番〜2番の間奏で弾くリード (1:26〜)

この楽曲では一般的な2番後のギターソロというものはありません。

その代わりに1番〜2番の繋ぎと、最後のサビ後半、アウトロ(?)でギターソロのそれに近いリードパートが存在します。

 

そのトップバッターです。

  • 最初の2弦と3弦を使ったアルペジオは3弦を軽くブリッジミュート気味に
  • スライド奏法を有効に使う
  • バッキングのキメをしっかり合わせる
  • 途中7〜9fから14fに大移動する際のポジションに気を付ける

私はこの辺りを特に意識して弾きました。

 

1番と2番のキメの違い

この楽曲は1番と2番が比較的同じ様なアレンジで進んでいきますが、

  • サビ前のキメ
  • サビ中間の部分のキメ

この2箇所は明確に違うところです。

バンドやセッションのアンサンブルで間違えると結構恥ずかしいと思いますので、しっかり頭に叩き込んで仕込みましょう^^;

 

オクターヴ奏法をメロディアスに聴かせる

文字に起こすとシンプルですが、奏法解説として表現するのはとても難しいです^^;

私が意識していることをいくつか書いてみますね。

 

逆アングル気味に弾く

少し前に刻みの際は平行アングルを意識していると述べました。

そう、ピッキングアングルを使い分けているのです。

 

逆アングルピッキングの特徴として、少し打楽器的なハッキリした出音にあると筆者progreは認識しています。

オクターヴ奏法やカッティング奏法で意識的に使うようにしています。

 

音の入り方にいくつかパターンを持たせる

原曲をよく聴けばわかるのですが、リズム重視のバッキングコードと違い、オクターヴ奏法でメロディを奏でる時はジャストの時と少し音の繋ぎを感じさせる場合があります。

言葉にすると少々ややこしいですが、Tab譜で言うところのスライドやグリスで表現される部分ですね。

 

全ての音の繋ぎに多用するとクドいですが、要所々々で使うとメロディが生き生きと聴こえます。

この手の表現力に正解は無いと思っています。

あなた自身の生き生きとしたメロディを探してみて下さい(^^)

 

ポピパ楽曲で参考にするならコレ

筆者progreが以前弾いたポピパ楽曲でこの手の表現力が試されるなと感じたのは、キズナミュージックです。

ここでもリードの表現力について触れています。

この時は音の出入りに加えて、ボーカルの表現力を参考にダイナミクスを付けると解説しています。

 

最後に

今回はリクエストというきっかけでしたが、バンドリ楽曲を通して新たな作品と出会いつつ、何処か懐かしさを感じさせてくれる楽曲を弾くことも出来たという、結果的に大変有意義な機会となりました。

 

毎度リクエストにお応え出来るわけではありませんが、常にアンテナは広く張っていきたいなと改めて感じた次第です。

 

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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