はじめに
私のプロフィールアイコンにある通り、ここ数年はメイン機材にKemperを導入しています。
Kemperの良し悪し…つまりはアンプ選びを語る前に、私の考えるエレキギターの音作りに影響する構成要素をまとめた方が、同価格帯の機材を比較するのに役立つのではという結論に至りました。
こちらは2記事目となりますが、どうか飽きずに最後までお読み頂ければ幸いです(^^;
エレキ ギターが鳴る仕組み
私は理系ではありませんので、ここはシンプルに。
- 金属の弦を弾いて弦振動を起こす。
- ピックアップ内の磁石と反応することで電磁誘導を起こす。
- 電磁誘導により電気信号が発生する。
- ピックアップ内部の電線を通り、ギター内の回路へ。
- ボリュームやらトーンやらの回路系統を通りジャックからシールドへ。
もうこの時点で正確性に欠ける気がしてきましたので止めます(-_-;)
ギターの材質は関係無い?
この仕組みによれば、ギターのボディやネックに使う材質とか、本体の形状は関係無いような気もしますよね。
むしろ弦の材質とピックアップが音の根源かもしれません。
しかしながら皆さんご存知の通り、本体そのものの材質・形状に寄って音は変わります。
不思議ですね。
今回はこの仕組みに無い部分が音に与える影響を私なりにまとめます。
ボディ材
一般的には木材ですよね。
各ボディ材の特徴はこちらをどうぞ。
もっと別の種類の木材もありますし、そもそも木材ではない材質のギターも存在します。
一般的には上のリンクにあった、
- アルダー
- アッシュ
- バスウッド
- メイプル
- マホガニー
この辺の音のイメージを代表的なギター
辺りに当てはめてイメージ出来るくらいにはなっていた方が、ギタリスト同士の会話が弾みますね。
ソリッド or ホロウ or チェンバード
一般的に、エレキギターは木材が詰まっていて重く、アコースティックギターは中が空洞で軽い、というのが共通認識かと思います。
これは多くのエレキギターが、パーツ・配線の組み込み都合以外に木材を削らない、ソリッドボディを前提にしているからと思われます。
(パーツ類も結構重たいですよね^^;)
一方で、エレキギターでも中を一部又は全部を空洞にしたギターをセミアコやフルアコと言います。
ギター本体の重量に影響してくるのは当然ですが、その音に関してもかなり変化が観られるので、ある程度知っておくと面白いですよ(^^)
更に、ぱっと見ソリッドギターでも、実は中を一部空洞にしてトップ材を貼り付ける、チェーンバード加工というのもあります。
しっかり音を歪ませたりすると、低音部分が膨らみ過ぎてバンドの中ではベースの音と被ってしまうケースをよく見かけますが、このチェンバード加工は余計な低音が膨らみにくくなるので、個人的には大変注目しています。
ネック材
こちらも基本木材ですね。
各ネック材の特徴はこちら。
最近は剛性重視で木材以外(グラファイトとか)もあるみたいです。
私は使ったことはありませんが、いずれ試してみたいですね。
一般的にはネック材として
- メイプル
- マホガニー
指板材として、
- メイプル
- ローズウッド
- エボニー
辺りの特徴と音や見た目のイメージはおさえておくと良いでしょう。
※最近はメイプルを特殊な環境で燃焼させることに寄る、エイジング効果と耐久・軽量化を狙った、ローステッドメイプルなる素材もあるようですね。
個人的には一般的なメイプルネック(指板)のギターにありがちなトーンの明る過ぎる部分が抑えられて、手触りや見た目も良く、大変注目しています。
ボディやネックの形状
誤解を恐れずに例えるならば、なぜストラトキャスターよりレスポールの方が音が分厚く、逆に言えば抜けが悪いのか、ということです。
仮にピックアップをシングルコイルないしハムバッカーで揃えても、少なからず違うでしょう。
一般的にはボディやネックが分厚ければ音も分厚く、体積が小さければ音も軽くなるようです。
因みに、尖り気味なギターは音も細く鋭い感じになります。
私は使い分ける派
材質・形状による音の特徴を大まかに理解した上で、自分の愛機を一本で通すのか、用途に応じて複数本使い分けるのかは意見が別れるところです。
私は使い分ける派ですが、一本である程度対応出来るくらいの懐の深さを持つ知識と経験は積むべきかと思います。
私が現在使い分けているギター(の一部)
2018年現在、私の使用ギターであまりイジっていないものを、材質や形状面から紹介します。
直接役には立たなくても、音作りや音選びの参考になれば嬉しいです(^^)
注意:同じ名前でも、生産時期によって仕様が異なります。
JP7 (Musicman)
Dream TheaterのJohn Petrucciモデル(7弦)です。
メンテナンスのみで、パーツ等はとくにイジっていません。
- ボディ材はバスウッド
- ネックが平ら目のローズonメイプル
- 癖がなく、メタルサウンドが得意
- 握り込んで弾いたり、素早いコードチェンジは苦手
バスウッドは安価材と思われがちですが、このクラスの機種ですとそれ程軽くもなく、木の密度も高い雰囲気の音がします。
フラットな音域帯と、パーツ類の影響が出やすい特性は同じです。
Les Paul Double Cutaway (Gibson)
メンテナンスで古くなった電装系を取り替えたくらいです。
- 一般的なレスポールとボディ材は同じマホガニーonメイプル
- ネックも同じローズonマホガニーでセットネック
- ボディ・ネックが少し薄く作られていて少しだけ軽い
- 文字通りダブルカッタウェイの24フレット仕様で、ハイポジションが弾きやすい
確かにレスポールっぽい音ですが、少し薄めな分、ドンシャリ感が少し弱い気もします。
逆に音は作りやすく、弾きやすい。
元々はレスポールからSGが出来るまでの過渡期モデルと言われているらしいですね。
古いモデルで木材が良いのか、トラ目に惚れて買ったようなもの。
最後に
いかがだったでしょうか?
音作りの構成要素としてギター本体のことを書こうと思ったら、1記事では収まりませんでした^^;
次回はパーツ類の記事にしたいなと思っています。
まだまだ続きますが、最後までご覧頂けたら嬉しいです(^^)