はじめに
当ブログで何曲か取り上げさせて頂いている、ラブライブ!プロジェクトのμ's。
筆者progreにとっても社会人になってから、アニソンバンド界隈に入りたいなと思ったきっかけをくれたコンテンツであります。
今回はその中でも特にお気に入りの楽曲を取り上げたいと思い、記事にしました。
ラブライブ楽曲はけいおん!やBanG Dream!コンテンツの様に、初心者が演奏することは想定されておりません(^^;
従って、筆者progreの様なプロ現場経験の無いアマチュアバンドマンで恐縮ではありますが、中~上級者向けの記事となります。
奏法のポイント
- 夏に相応しい楽曲
- リードのタメ
- Aメロ前半の1番と2番の違い
- ギターソロ
※チューニングはレギュラーです
夏に相応しい楽曲
楽曲タイトル含め、とても夏っぽいですね。
まだアニメ1期が始まる前でもあり、キャラの画やキャラクター性も微妙に違ったりしているのも楽しめます(^^)
【ラブライブ】μ's 3rdシングル「夏色えがおで1,2,Jump!」 ショートサイズPV
この当時でも、プロ声優さんが歌って踊ると言うのは珍しくありませんでしたが、これだけの人数でここまで本格的にアイドル然として行っていたグループはいなかったのでは…と思います(^^;
リードのタメ
イントロやアウトロに観られる様な、この楽曲を印象付けるリードギターフレーズ。
運指は比較的簡単なのですが、ニュアンスを出すのが大変難しいです(-_-;)
何が難しいのか。
筆者なりの解釈ですが、ポイントはリズムとピッキングにあるのではと思っています。
リズムの変化
フレーズそのものがリズムの表拍から入って、裏拍にアクセントを持ってくる…それもありますが、もう1つ。
楽曲そのもののリズム変化です。
イントロのみのパターンですが、前半がハーフタイムになっています。
おそらく聞き間違えではないと思いますが、リードギターもリズムに合わせて、
- 前半タメ深め
- 後半タメ浅め
…になっているのではないでしょうか?
ピッキング
タメを演出するのに有効な手段にピッキングの変化があると思います。
このフレーズの裏拍に相当する出音の際に何度か、ピキっという音が聴こえるかと思います。
これは、ピッキングの際にピックが斜めに当って弦を引っ掻くようなピッキングになっている為に起こります。
全てのピッキングが雑で、常にこの音が出てしまってはただのノイズですが、狙ってこれが出来ると本来タメた分、音の隙間が出来て間延びしがちな音の繋がりがとても艷やかな演奏に聴こえます(^^)
私自身も習得中の身ではありますが、プロの音源を聴くと、割りと当たり前に使ってくる技術のようですね^^;
参考例
イントロ等のリード後半で随所に使われてますね(^^)
J'S THEME ~ Jaguar 2005 //TUBE
当ブログではおなじみのTUBEのギタリストである春畑道哉さん。
バラード系では特に有効な手法になります。
まるでギターが鳴いている様に聴こえますね(^^)
Aメロ前半の1番と2番の違い (0:51〜 / 2:18〜)
この楽曲はBメロに変化はありませんが、Aメロ前半のアレンジがだいぶ変わります。
1番は比較的シンプルな8分音符弾き。
2番はパーカッシブなカッティングから最後はアルペジオでキメます。
歌メロにほとんど変化が無いので、ここは楽器隊でしっかり色の違いを表現したいところですね(^^)
ギターソロ (3:33〜)
この楽曲はイントロ等のメインやこのソロも含め、ギターの見せ場が多いですね。
ギタリストの手癖
おそらく…ですが、このギターソロは弾き手にだいぶ裁量の余地があったのではないかと推測します。
あまり楽曲提供側でガチガチに固めたソロフレーズではない、ということです。
筆者は奏法解説を目的としているので、オフィシャルバンドスコアを元に出来るだけ完コピに近い形でコピーしてみましたが、この手のタイプのソロは自分の弾きやすい様に変えてしまっても差し支えないと考えます。
後半はハーフタイム
ただし、アレンジするにしてもリズム変化に合わせることは重要でしょう。
原曲も3連符の駆け上がりフレーズなので、リズム+ソロとしての勢いとシメが心地よく表現されています(^^)
音作り
先程の参考動画でも挙げましたが、この楽曲はとても夏を感じます。
夏と言えばTUBE!
※サザン派も多くいらっしゃるとは思いますけど^^;
TUBEと言えばギタリストにとっては春畑氏。
音作りも彼を意識した機材にしました。
Bacchus Imperial
ディンキーストラトですね。
筆者はFenderの春畑氏シグネチャーモデルは保有していないので^^;
ただし、リアピックアップは同じもモデルでもある、DimazioのFredに交換してあります。
どこか #TUBE っぽい(夏だからか?)感じが凄く好きなので、リードギターにはハムバッカーの(ディンキー)ストラトを使いました。
— progre (@progre_k) 2019年9月2日
今回から、リアP.U.を #Dimazio のFREDに交換しています。#Kemper もHughes & KettnerをプロファイリングしたRigで、#春畑道哉 さんのサウンドを狙ったものです(^^) https://t.co/dlcNYKBKe7
ちなみに、トレモロスプリングも緩めのものを5本張って、ペグもロックタイプに換装する等、自分好みに手を加えてあります(^^)
Combat TL Thinline Type
バッキングパートはもう少し厚みが欲しかったので、TLタイプを。
リードに合わせてあまりモダンに鳴り過ぎない程度の楽器をチョイスしました。
最近MNGした、#combat TL Thinline Type。
— progre (@progre_k) 2019年9月4日
早速ペグを #Gotoh のマグナムロックに換装してます。
クルーソンタイプの交換は初めてで、穴に入ってるブッシュがなかなか抜けなかった…
※裏から押し出す道具は付属されてます
接着剤でガチガチだったようで、ドライヤーで熱しながら外しました(^^; https://t.co/dlcNYKBKe7 pic.twitter.com/kZVUSui1RA
ツイートにある様に、ペグだけは換装してあります。
ついでに弦交換したせいもあるでしょうが、ちょっとだけモダンな音になりましたね^^;
Kemper
アンプはいつものKemperを。
Hughes & KettnerのTriAmp MK2を自分でプロファイリングしたRigです。
リードではch2Bを、サイドではch2Aを使っています。
Kemperやプロファイリングにご興味がある方は、こちらの記事をどうぞ。
最後に
いかがだったでしょうか?
弾けるギタリストからすれば、大して弾けもしないヤツが偉そうに、という感じになってしまったかもしれませんね^^;
はい、甘んじて受け入れましょう(笑)
筆者progreも、まだまだ精進しております。
この楽曲には音感・リズム感・ピッキング・音作りいずれもハイレベルなものが要求されますので、これからコピーされるギタリストの参考になれば幸いです(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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参考音源
参考バンドスコア