はじめに
アニメBanG Dream!の2期OPは珍しく2パターンありました。
1つは以前記事にしたRoseliaのBRAVE JEWELと言う楽曲。
もう1つが、今回記事にさせて頂くPoppin'Party(以下、ポピパ)のキズナミュージックです。
オフィシャルバンドスコアはBRAVE JEWELと同時期にリットーミュージックから発売されており、既に購入・仕込みましたので、奏法解説記事にしたいと思います。
これからコピーされるギタリストのお役に立てれば幸いです(^^)
奏法のポイント
速いダウンピッキング
Roseliaの楽曲もそうですが、ポピパもテンポの速い楽曲が多い。
キズナミュージックも、BPM189と大変速いテンポです(^^;
問題は8分音符。
ジャカジャカとコードやオクターブフレーズを弾く際はオルタネイトピッキングが基本になりますが、ブリッジミュートを併用する部分は全てダウンピッキング。
立って弾く際によっぽどストラップを長くして低めに構えるスタイルでない限り、ピッキングのアングルは弦に対して平行に弾きたいところです。
ピッキングのアングルについては、過去記事をどうぞ(^0^)
最初はなかなか出来なくて当然ですが、沢山練習して、力の抜き方を覚えてくると出来るようになります(^^)
音を切るタイミング
1番Aメロの入り (0:16)
サイドギター(香澄)パートはアルペジオ等を引き続けますが、リードギター(おたえ)パートは途中休憩です。
ここのセクションはそこまで神経質にならなくても良いですが、Aメロ入りの音は4小節いっぱいまで伸ばしましょう。
1番Bメロ (0:34)
ここは両パート共通。
Bメロ入り2小節目いっぱいで音を切ります。
その後、サイドギターのボリューム奏法は後述します。
1番Bメロラスト(サビ直前) (0:45)
歌の「キズナ」の時にギターの音が鳴らない様に気を付けましょう。
この「キズナ」は、小節内の2・3・4拍目に該当します。
逆に1拍目はそれまでの音の余韻が残ってても問題ありません。
サビ後半のブレイク (1:17)
歌詞で言うところの「届けよう! / 奏でよう!」の部分ですね。
「よう!」に当たる小節頭の1拍目が4分休符です。
ここの休符をキメることで、より歌が引き立ちますよ(^^)
※個人的に山吹沙綾役の大橋彩香さんの歌が好きなので、ここはテンションがあがるw
サビ最後のブレイク(2番除く) (1:26 / 4:54)
歌詞で言うところの「夢の向こうへ / キミを信じる」の部分ですね。
この最後の2小節は白玉(= 伸ばす音)ですが、最後の8拍目だけ4分休符です。
セクションの繋ぎにはフィルやオブリを入れる手法もありますが、この様にシンプルな休符とドラムのフィルで繋ぐのも有効な方法です。
難しいフレーズが入っていないからと言って、気を抜かないようにしましょう(^^)
2番Bメロ (2:02)
フレーズの関係で、1番と音を区切るタイミングが違いますね。
Bメロ入り4小節いっぱいのフレーズを弾いたら休符になります。
サビ直前も、ブレイクしないで流す感じにすることで、1番と変化をつける様になっています。
最後のサビ前 (4:05)
物凄く細かい話をすると…
前述のサビ前と違って、1拍目はサイドギター(香澄)パート以外は休符になります。
一瞬、間違えて弾いてしまったのかと誤認するくらい(笑)
音を切るタイミングとは少し違いますが…
その後のサビ入りも、特にリードギター(おたえ)パートはそれまでのサビと同じフレーズを弾いてます。
ただ、全体のリズム感が他のサビと変わっているので、気持ちおおらかに弾いてみたり、色々と工夫してみましょう(^^)
最後の(Aadd9前)ブレイク (5:05)
最後まで気を抜かずバンドで気持ちをきっちり合わせましょう。
ここが揃わないと、これまでの流れが台無しになってしまうと思います(^^;
ボリューム(ヴァイオリン)奏法
バンドリ始め、アニソン楽曲では多用されます。
普通にピッキングした瞬間から音が出る(当たり前ですが)通常の奏法とは違い、
ギターのボリュームを切った状態でピッキング → ボリュームを徐々に上げる
と言う手法です。
その音色の雰囲気から、別名ヴァイオリン奏法とも呼ばれます。
ボリューム操作は、ギター本体(手元)で行う場合や、ボリュームペダル(足元)で行う場合もあります。
※今回の動画では手元でやっています
1番Bメロ4小節目 (0:35)
コレ、オフィシャルバンドスコアには表記が無かったので、もしかしたらギターじゃないのかもしれませんけど…多分、ギターです(笑)
コツとしては、4小節目に入る前にAadd9でフォームを作ってピッキングしておき、4小節目1拍目からボリュームを徐々に上げると、それっぽい感じになります(^^)
前述の項目になりますが、この4小節目の4拍目は休符であることは意識しましょう。
最後のサビ前半後半の繋ぎ (4:26)
歌詞で言うところの「そんな~ミュージック」の部分ですね。
オフィシャルバンドスコアにはキーボードパートのS.E.として表記されておりました。
勿論、シンセパートが表現しても良いですが、ギターなら先と同じ要領で出来ます。
4拍目が休符なのも同じです。
間奏のディレイ奏法 (3:03〜)
過去記事で何度か紹介した付点8分のディレイ奏法。
今回は付点8分音符ではなく、シンプルな4分音符のディレイ奏法です。
設定は基本同じで、ディレイレベルを75%〜100%に。
フィードバックを10%〜20%くらいに調整すると良いでしょう。
※動画ではLv100%、FB15%に設定しています
ディレイタイムの設定は、計算すると317.46032msなので317msか318msに設定しておけば問題ないでしょう。
BPMから設定出来るエフェクターであれば、BPM189の4分音符で設定します。
感情豊かなダイナミクス (リード / ギターソロ)
この手のニュアンスを解説するのは難しいのですが・・・
正直、この楽曲のリードギターやギターソロは、奏者の手癖が強く感じられるフレーズだと思います。
この手の手癖フレーズはあまり1音1音のミスを気にして彈くべきでは無い、というのが筆者の持論です。
※勿論、完コピを目指すのも良いと思います(^^)
それよりは、これまで述べてきた音の出し入れを意識する方が重要と考えます。
更に言えば、これらのリード / ソロフレーズのダイナミクス(=強弱表現)に気を使ってみてはどうでしょう?
特にサビやギターソロ明けの裏メロは、ボーカルに合わせた感情表現を意識的にギターに反映させてみると、とても盛り上がりのあるギターに聴こえるのではないでしょうか。
その辺が定まってくると、ギターソロも自然と緩急のあるエモーショナルなギターになるのではないかと思います。
最後に
いかがだったでしょうか?
色々と偉そうなことを述べたものの、特に最後のダイナミクスに関しては筆者自身もまだまだ修行中です^^;
しかしながら、ポピパの楽曲が派手なテクニックに裏付けされたものではなく、上述した音の出し入れやダイナミクスによって素晴らしいものに仕上がっているのは間違いないでしょう。
これらを意識してエモーショナルに弾けるか・・・更には聴く側に感じてもらえるかどうか、と言うのもテクニック以上に重要だと思います。
※むしろ高等テクニックですよね^^;
これだから音楽は辞められませんね。
皆さんも一緒に練習頑張りましょう(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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参考音源