はじめに
以前、Poppin'Party(以下ポピパと略)の楽曲は元気が出るアップテンポナンバーが多いが、個人的にはミドルテンポの楽曲の方が好き、といった記事を書いたことがありました。
2018年秋に発売されたガールズコードもそんな楽曲の1つ。
【試聴動画】Poppin'Party 11th Single「ガールズコード」(10/3発売!!)
ちょうどリットーミュージックさんからオフィシャルバンドスコアが発売されたとのことで、早速仕入れて仕込んだので、奏法解説記事にしたいと思います(^^)
90年代風日常系楽曲
決して古臭いと言いたいわけではなく、私自身が好きで聴いてきた音楽として懐かしさを感じるアレンジだなと思いました。
例えばこんな感じの…
HUNTER×HUNTERの初期(再放送ではない)アニメのOP。
この曲を聴いてアニメが脳内再生されたそこのあなた、お友達になりましょう(笑)
好きな曲だったので、オッサンになった今でもカラオケでたまに歌いますね~
学生時代にはDo As Infinityのコピバンをやっていたこともあるのですが、Week!辺りはこの雰囲気に近いのではないでしょうか。
※レコーディングのメンツがヤバいですw
日常の何気ない出来事を歌にしたのんびり系の楽曲は、かつての不景気な世の中の裏返しとも読み取れます。
21世紀となった今ではあまり関係ありませんけどね(^^;
ポピパの他の楽曲ではこの辺の雰囲気が近いかな?
※公式チャンネルより期間限定配信
【Poppin’Party】「Happy Happy Party!」ライブ映像【ガルパライブ】
いずれにせよ、Elements Gardenが作る楽曲にはこの様な我々の世代に懐かしさを感じさせてくれるアレンジが多い。
ガールズコードの作曲者である藤永さんも同世代ですし、今後も応援したいですね(^^)
※Happy Happy Party!・八月のifの作曲も藤永氏
奏法のポイント
- 裏拍を感じながら弾こう
- Bメロの付点8分ディレイ
- 効果的なブレイク
- 裏メロ~ギターソロ
ガールズコード (Poppin'Party) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
※チューニングはノーマルです
裏拍を感じながら弾こう
BPMが180近くなってくるとまた違うのですが、この楽曲の様なBPM125くらいのミドルテンポ楽曲で、4分音符だけ意識してテンポキープしようとすると、原曲のノリがイマイチ出ないんです。
裏拍とは?
裏ノリって聞いたことありませんか?
この楽曲において裏ノリ(=裏拍を取る)と言うことは、4/4拍子を前提に
- 8分音符の偶数音符を捉えつつ
- 4分音符の偶数音符(主にスネアドラムを叩く箇所)にアクセントを置く
文章だけでは分かり辛いかもしれませんね。
こちらのサイト記事が参考になりそうです。
これを理解すると、Aメロやサビの歌入り等が裏拍から入っていることがわかるかと思います。
ギターが表拍から音を出していても、裏のリズムがズレていたら全体のアンサンブルに悪影響になることは容易に想像出来るでしょう。
言うは易く行うは難し
とは言え、私の演奏動画を観て頂くとそれ程うまくノレているとは言えないと感じる方もいらっしゃるかもしれません^^;
何となくステレオLのリズムギターがモタり気味で、ステレオRのリードギターが走り気味。
全体的にパタパタしてしまいましたね・・・私も精進します(-_-;)
Bメロの付点8分ディレイ (0:48〜 / 2:20〜)
以前、八月のifの奏法解説記事でも言及したディレイタイムを付点8分音符に設定した奏法です。
付点8分音符=16分音符×3
ですから、8分音符で弾いているこのフレーズがまるで16分音符で何か弾いているかのように聴こえるわけです。
※(私の演奏が)きちんと16分裏にディレイがハマってないという厳しい意見は受け止めます^^;
効果的な休符 (1:00 / 1:10 / 2:32 / 4:34 / 4:57)
八月のifでも同様の手法が使われていますが、あちらはラストのサビ前のキメとして1度だけ使われているのに対し、このガールズコードでは多くのキメの箇所に使われています。
正に休符キメですね。
- 1番Bメロのディレイ奏法が終わる瞬間
- サビの入り(直前)
- 2番Bメロのディレイ奏法後
- 大サビからラストのサビ入り
- ラストのサビの最後
更には1と3は4分音符1個分だけ音を切るタイミングが違ったり。
ここには書きませんでしたが、イントロのパターンからAメロに入るところでギターの音が切れるポイントも、1番と2番で違います。
更に間奏のキメ+プチソロ回しも合わせると、休符=音を切るタイミングがとても重要であることがわかります。
裏メロ〜ギターソロ (3:14〜)
2番のサビ後に続く歌の後ろで語るリードギター。
フレーズとしてはギターソロよりソロっぽいフレーズですね。
私はあまり歌詞の分析は得意ではないのですが、ここは歌い方が細かく変化しているのを感じ取り、合わせる様にしましょう。
- 感情の起伏なく歌っているフレーズ
- 少し淋しげになるフレーズ
- 気持ちが盛り上がるフレーズ
- 何か自己完結したかの様に感じる締め
そしてキメ+プチソロ回しに繋がります。
その後は前半がピアノソロ。
後半がギターソロになります。
とても緩急のあるアルペジオソロ。
歌はありませんが、先の裏メロ同様に感情の起伏が伝わるようなギターが弾けるようになりましょう(^^)
いつもの、私の好きなギタリスト達の(一部の)動画を貼っておきます(笑)
Straight To My Heart-Michiya Haruhata
Dream Theater - The Spirit Carries On Score
最後に
ほとんどは八月のifと一緒でしたので、もう少し突っ込んだ解説をしたら何だかプロのスタジオミュージシャンを目指す為の記事みたくなってしまいましたね^^;
大丈夫(?)、私もそんなレベルでは全く弾けてません(笑)
しかしながら、ある程度指が動く様になってバンドでも合わせられる・・・
・・・でも何か違うと感じたら、この辺のリズム感やメロディを弾くための感情表現力だったりするものです。
そしてこれは永遠のテーマなのかもしれません。
「もうそれはその人の個性だ」と周りから言ってもらえるレベルまでいけるのがプロレベルであるということなのかもしれませんね。
私も趣味ながら日々精進したいと思います!
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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参考音源