はじめに
当ブログでもかなりの曲数を取り上げることの多いBanG Dream!プロジェクトですが、未だに取り扱っていないバンド(?)の中の一つに「ハロー、ハッピーワールド!」(以下、ハロハピ)があります。
今回幸いにも演奏動画コラボのお声掛けを頂く機会が御座いまして、耳コピ→仕込み→演奏動画撮影をするきっかけとなりました。
コラボ依頼頂いたこの楽曲はゲームサイズのShort版だったのですが、せっかくなので個人的にfull尺まで仕込んだので、当ブログ初のハロハピ楽曲を解説したいと思います(^^)
奏法のポイント
※チューニングはノーマルです
ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ! (ハロー、ハッピーワールド!) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
アップテンポなシャッフルビート
シャッフルビート
まず楽曲全体を通して特徴的なのは、シャッフルと呼ばれるリズム。
言葉で説明するのはなかなか難しいですが…
タタタタタタタタ
と、本来ならば演奏するところを…
タッカタッカタッカタッカ
と、跳ねるように演奏するイメージです。
音符で表現するなら、三連符の中抜きということになります。
※今回はわかり易くシンプルな、8ビートシャッフルを例として表記
速いテンポ
この楽曲を上述の8ビートシャッフルと解釈すると、BPM215という大変速いテンポと解釈されます。
以前に同じバンドリコンテンツの別楽曲で似たようなアップテンポシャッフルを取り上げたことがありますが…
※こちらの楽曲はBPM220の8ビートシャッフルです^^;
【マジメVer】ひとりじゃないんだから(彩×モカ×リサ×花音×つぐみ)fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
この記事でも言及しましたけど、正確に中抜き三連符をこのBPMで実行するのはなかなかにハードルが高いです。
ストイックな練習法として、クリックを使った遅いテンポからの地道な練習は大事だと思いますが、後述する部分練習はともかく、楽曲全体でそれをやっていると年数をそれなりに要すると思われます^^;
…が、まずは全体感として、他の楽器に出来るだけ合わせられることを目標に練習すれば良いのではないでしょうか。
イントロ他、メインリードフレーズ (0:00〜 / 1:15〜 / 3:12〜)
【奏法解説】イントロ@ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!(ハロー、ハッピーワールド!)
イントロや間奏・アウトロでも出てくる、この楽曲を印象付けるメインパート。
正直、原曲を聴くとあまりギターの音色が目立っているわけではありません。
※むしろ、ひょっとしたらギターパートは入っていなかったかもしれません(笑)
主にブラスとピアノが奏でるジャズテイストなフレーズに乗っかっていくイメージですが、ポイントは2点あると思われます。
ギターらしくない音飛(跳)び
まずはこれ。
ギターで考えられたフレーズではなく、ブラスや鍵盤で考えられたフレーズをギターで弾く為、ギターの運指としては複雑になってしまうという現象です。
ロックギターでも、フュージョンやプログレ(最近はジェント?)といったジャンルではこの手の鍵盤フレーズをギターで合わせるというのは割とよく見かけます。
対策はシンプルで、上に貼った解説動画のようにメトロノーム(クリック)で確実に弾けるテンポに落として、弾けるようになったら少しずつテンポを上げて原曲に近づけていく手法。
面倒で時間が掛かりそうなものですが、これが最も確実で他の難フレーズに対しても応用が効く練習法だと筆者は感じています。
今回もう一つ、筆者自身がこの楽曲に対して行った対策があります。
ピックの見直しです。
普段筆者progreは、おにぎり型のミディアム(厚さ0.8mm)を使っています。
一般的にこのピックはコードワーク向きと言われ、速く複雑なフレーズには不向きです。
逆にこの手の複雑なソロプレイをこなすギタリストの多くが使っているピックの代表格がこちら。
このjazzⅲという商品はとても人気があるので、厚さや材質は勿論、先端の微妙な尖り具合やグリップ部分の厚み、更にはアーティストモデルまで実に数多くの種類が発売されています。
※筆者progreの大好きなDream TheaterのJohn Petrucci氏のモデルもあります(^^)
このJazzⅲを筆者progreがメインで使ったことはありませんが、もし複雑なピッキングばかりの楽曲で、普段弾く楽曲とあまりにフレーズが違うなと感じたら、そのフレーズを弾きこなすのに適したピックを使い分けるというのも決して悪い選択肢だとは思いません。
今回、私が使ったピックはこちら。
筆者が普段使っているおにぎり型ミディアムを一回り小さくしたピックです。
私は楽曲に合わせて、この2種類を使い分けています。
ここ最近ですと、Dream Theaterの演奏動画で使いました。
【Dream Theater】Regression〜Overture 1928〜Strange Deja Vuギター弾いてみた
こんな感じの緩急あって複雑なフレーズが続くような楽曲では、いつものおにぎり型では大きいので、この一回り小さいおにぎり型ミディアムのピックは重宝しています(^^)
ブラスパートの音の揺らぎに合わせる
ここのメインフレーズ。
原曲を聴くとほぼブラスの音がメインに聴こえるわけですが、要所要所でトリルのようなヴィヴラートのような、ブラス独特の音の揺らぎが散見されます。
ここの部分を寄せる必要があるかは賛否両論あるでしょうが、音を動かさないか、ヴィヴラートを掛けて音を動かすなら合わせるか、どちらかにしないとうまくいかないなとは感じました。
正直音飛びより難しかったのはこちらの方で、きちんと弾けたとは言えませんが、実に基本となるチョーキングヴィヴラート=チョーキングの連続というのを思い知らされるようなフレーズになりました^^;
一方、先人方の演奏動画を拝見させて頂いたところ、トリルで再現されていらっしゃるギタリストさんもおり、こちらの方が音が綺麗に重なる上に確実性が高い方法だなとも思ったので、決して私のようにチョーキングビブラートに拘る必要はないと思います(笑)
Bメロのアルペジオ (0:38〜 / 1:45〜)
ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ! (ハロー、ハッピーワールド!) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
次に解説するBメロのフレーズも、別の奏法解説動画をご用意しました。
【奏法解説】Bメロ@ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!(ハロー、ハッピーワールド!)
参考Tab譜
まず、筆者progreの耳コピ技術ではこのフレーズを原曲から聴き取ることは出来ませんでした^^;
web上を探し回ってこちらのTab譜動画を発見し参考にさせて頂いたので、掲載させて頂きます。
【Guitar TAB】〚Hello, Happy World!〛ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!/ Goka! Gokai! Phantom Thief! - バンドリ! ギター tab譜
こちらはゲームサイズのShort版ですが、ステレオ左右の2本と、メインリードの系3本分を想定したギターフレーズのTab譜を掲載してくれています。
今回この楽曲をコピーするにあたって、こちらのTab譜をメインに、多くの先人方の演奏動画も拝見させて頂き、自分なりの耳コピや解釈も多少付け加えております。
前半と後半の緩急
解説動画の字幕にも記載しましたが、前半のアルペジオで流れるようなコード感を。
後半のキメの連続でサビに向けた盛り上がりを表現するのが、このセクションの一つのポイントです。
あまり歪ませない速弾き
このアルペジオを速弾きと言うかはさておき、この楽曲の雰囲気でゴリゴリに歪ませた音で弾くのはあまり賛成出来ません^^;
筆者progreもハムバッカーにすればオーヴァードライヴ、シングルコイルならクランチくらいのトーンで音作りをしているのが演奏動画からわかるかと思います。
あまり歪ませないでこの手の速いフレーズを弾くと、音が途切れ途切れになっていませんか?
筆者自身もそうでしたが、メタル系を得意とする速弾き系アマチュアギタリストにありがちなのが、歪ませていないと速弾きソロが弾けないという現象。
これは単純に弾けていないということなので、解説動画のように確実に弾けるテンポまで落とした上で、1音1音きちんと弾けるようになってからテンポを原曲に近付けましょう。
ラストサビ前のユニゾン (2:45〜)
ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ! (ハロー、ハッピーワールド!) fullでギター弾いてみた【BanG Dream!】
この手のジャンルでは割とよく聴ける、速いフレーズを絡めたキメフレーズ。
ほぼ全てのパートが合わせますので、ミスが許されませんね(笑)
運指については各々弾き易い形を取れば良いと思います。
筆者はどうしても後半のミス率が高かった為、前半のフレーズをスライドで下降しながら移動するパターンで弾くことで、確実性を高めました。
ラストサビ入りのキメ (2:48〜)
上述のユニゾンパートの直後、サビ入りのリズムもラストのサビらしく特徴的です。
この楽曲は最初と最後に難しい部分が集中していて、最初から最後まで本当に気が抜けませんでした^^;
このラストのサビの前後をしっかりキメられるかどうがで、この楽曲の演奏評価が大きく左右されると思います。
バンドで合わせる際はアレンジするにせよ、しっかりとメンバー同士で確認した上で合わせていきましょう(^^)
最後に
BanG Dream!プロジェクトはガールズバンドものと言えど、楽曲ジャンルの幅が大変に広いです。
筆者自身、当ブログや演奏動画、実際のバンドでとても鍛えられています(笑)
アニソンという括りは音楽のジャンルではなく、一つのプロモーション形態なので、実に様々な音楽ジャンルがあって楽しいですね。
普段の自分の趣味嗜好ではまず聴かない音楽でも、アニソンからそのジャンルに興味を持って調べてみたり、そこで習得する知識や技術があるので本当に勉強になります(^^)
これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!
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