はじめに
私のプロフィールアイコンにある通り、ここ数年はメイン機材にKemperを導入しています。
Kemperの良し悪し…つまりはアンプ選びを語る前に、私の考えるエレキギターの音作りに影響する構成要素をまとめた方が、同価格帯の機材を比較するのに役立つのではという結論に至りました。
1記事で書ききれる内容ではないので、どうか飽きずに最後までお読み頂ければ幸いです(^^;
キャビネットの立ち位置
皆さんはギターの音作りと言えば真っ先にどの部分を考えますか?
個人的にはどれも正解だと思います。
しかしながら、キャビネット(スピーカー)が音作りに与える影響を考えたことはあるでしょうか?
エレクトリックギターという楽器をちょっとだけ冷静に考えると、我々が最終的に聴いている『音』は、キャビネット(スピーカー)から出る音であるわけです。
※ややこしくなるので、ここではアンプのマイキングから先はPAの分野とします。
参考サイト
私がアンプ選びをする際に色々と調べたところで、これらのサイトがとても詳しく解説してくれていたので、紹介しますね。
ギター:アンプ:キャビネット = 1 : 4 : 5
業界の共通認識なのでしょうか?出音の影響度は、
ギター:アンプ:キャビネット = 1 : 4 : 5
とされているようですね。
まぁ、シングルコイルとハムバッキングでは全く違いますし、JC-120とマーシャルは同じクリーントーン設定でも全く違いますからね。しかしながら、
その違いを比べる際にも出音はキャビネットを通しているという事実
は見逃せないはずです。
キャビネットの可搬性
機材運搬の業者を雇っているプロの方でない限り、個人でキャビネットまで持ち込む方はかなり稀でしょう。
私も自前のキャビネット(2発)を持っていますが、簡単に持ち出せる重量ではありませんから、リハやライヴで持ち込んだことはありません。
多くの方はスタジオやライヴハウスに常設されている機材を使い回すのではないでしょうか。
キャビネットの特徴を大まかに把握しておく
最近のスタジオでは様々なアンプをレンタル出来るところも多くなってきましたが、こんな経験はないでしょうか?
「好きなアンプヘッドをレンタルして、常設のマーシャルのキャビネットと接続して音を出してみたら、何か違う」
私も、レクチ(mesa boogie)のアンプヘッドをマーシャルのキャビに繋いで音を出した時に強い違和感を感じた経験があります。
逆にケトナーのヘッドをマーシャルのキャビに繋いだ時は特に違和感を感じなかった、とかですね。
上に貼ったリンクをご覧になられた方はわかるかと思いますが、各メーカーのキャビネットによって以外と特性が違うものです。大まかには、
- スピーカーユニット(いわゆるスピーカーそのもの)
- エンクロージャー(スピーカーボックス)
この2つの特徴を把握しておけば、狙った音を出しやすいと思います。
更に詳しく知りたい方は上に貼ったリンクに飛んで勉強してみて下さい。
私が最終的に選択したキャビネット
私はMesa Boogieの音が好きだったので、こちらのキャビネットを購入しました。
好きなアンプはRoad Kingだったので専用のキャビネットと迷ったのですが、Kemperをアンプヘッドに選ぶことにしたので、
- 多くのメーカーで採用されているVintage 30を搭載している
- クローズドバック(スタックアンプではメジャーな方式)である
レクチ用のキャビを選択しました。
因みに、Road King専用キャビは、
- オープンバックにC90 (Black Shadow)ユニットを搭載している部分
- クローズドバックにVintage 30ユニットを搭載している部分
が同じキャビネットに共存しているという、面白いコンセプトのキャビネットになります。
Mesa Boogieの売れ筋であるレクチシリーズと、マークシリーズのどちらの音色にも対応出来るようにする為でしょうね。
他にもBognerやLine 6も選択肢だったり、PA用のフルレンジスピーカーなんかも調べましたが、結局は昔から好きな音が出しやすいところに落ち着きました。
最後に
いかがだったでしょうか?
音作りって奥が深いし、キリが無いですよね。
演奏技術には時間を、機材購入には金銭を使わなければいけないですから。
時間経過と共に、技術も機材も新しくなっていきます。
今回は機材面のお話でしたが、演奏技術を磨くことも勿論需要です。
でも、楽器演奏である以上、機材の知識も重要ですよね。
キャビネットの話だけで2000文字です(笑)
まだまだ続きますが、どうぞ最後までご覧頂けたら嬉しいです(^^)